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可愛い弟子
【ロリ 官能小説】

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ヨーダとシノ-3




「シノちゃ〜ん♪」

思わずオレも顔がほころんだね。

シゲさんの一人娘で、地元の国立大学に通っているシノちゃん。
現役女子大生にして現役大学女子剣道の覇者。
学舎では、法学部に籍を置き、自治行政学を専攻して、その成績もきわめて優秀な、まさしく文武両道の才女。
ものスゴく綺麗で、入学した当初から、その類い希な容姿は、ことある事にキャンパス内で、噂のタネになるほどに。
シノちゃんに比べれば、そこら辺に転がってるアイドルなんて、カスに見えるね。
もちろん、当然のごとく現役のキャンパスクイーンだが、これには、いささか裏事情があって、シノちゃんは、けっこう迷惑顔。
入学した、最初の年のことだ。

この大学では、自薦によって名乗りを上げた女の子たちの中から、気に入った子に投票をして、キャンパスクイーン選ぶ仕組みになっていた。
もちろん、シノちゃんは大本命視されていたが、まったくキャンパスクイーンなどという、浮かれた催し事に興味もなかった彼女は、所属する剣道部の強い勧めも頑なに拒んで、立候補なんかもしなかった。
だいたい、立候補した女の子たちの裏には、それを後押しする部や同好会の存在があり、言わば、これは各クラブ間の闘いでもあった。
彼らが、どれだけ組織票をまとめることが出来るか?
それが、キャンパスクイーンを決定づける大きな因子でもあり、各クラブの次年度予算を決定づける要素にもなっていたのだ。
大本命不在の中で行われたキャンパスクイーン選。
下馬評では、組織的にも大きく、学内での影響力も強いラグビー部が推す女の子が、有力かと思われていた。
だが、フタを開けたら驚きの結果に。
なんと、立候補もしていないシノちゃんが、数ある浮動票をかき集めて、ダントツの1位になってしまったのだ。
もちろん、立候補していないのだから、当選する権利などあるわけがない。
ところが、「民意が反映されなくて、なんの民主主義か!」と、運営サイド側が一方的に決定を下してしまい、シノちゃんが、キャンパスクイーンに選ばれてしまったわけ。
どうやら、この企画を担当していた運営部長が、シノちゃんにホの字だったらしい。
当然、この決定に納得しない奴らはいるわけで、そいつらを黙らせるために、彼は、構内で、いかにシノちゃんがキャンパスクイーンに相応しいか、アジテーションまでぶちかましたというのだから、いかに彼女に惚れていたかが窺える。
もっとも、シノちゃんに浮いた話は聞いたことがないので、その後、うまくいったとも思えんが……。
2年目は、頑なに拒む彼女を、なんとかキャンパスクイーンにするために、ルール変更までが行われた。
それまで自薦のみだったのを、他薦もありに変えたのだ。
こうなれば、もはやシノちゃんにかなう女の子はいない。
自薦はゼロとなり、シノちゃんを推薦する団体は、剣道部のみならず、7つの部と13の同好会が彼女を支持したというのだから、もはや勝負にもなりゃしなかった。
かくして、彼女は意図せぬところで、勝手に女王様に祭り上げられ、キャンパスクイーンの称号を与えられたというわけだ。

キャンパスクイーンに選ばれると、大学の顔になる。
この大学では、毎年、キャンパスクイーンになった女の子は、市長を表見訪問するのが慣例になっていた。
望んでもいないのに、勝手に祭り上げられて、シノちゃんにしてみれは、甚だ迷惑な話だ。
だが、学部長にまで頼まれたら、無下に断ることも出来なかったのだろう。
シゲさんも驚いたろうな。
自分の勤め先に、ましてや自分のボスに、娘が表敬訪問だもん。
法学部に籍を置く才媛であり、現役女子剣道のチャンピォン。加えて、絶世の美少女ときたら、マスコミだって黙ってるわけがない。
市長への表敬訪問時には、テレビ局までがやって来て大騒ぎ。
それに対応していたシゲさんは、終始苦笑い。
でも、シノちゃんを見つめる眼差しには、誇らしさがにじみ出ていた。
自慢の娘だもんね。
そのシノちゃんが、目の前にいる。


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