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可愛い弟子
【ロリ 官能小説】

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嵐の始まり-3



薄闇の中で、瞬きはじめた小さな赤いランプの点滅に、マナミは一時の微睡みを中断した。
事務所からの連絡のサイン。
箕田は、まだ眠りの中にある。
疲れ切ったように、ずっと眠ったままだ。
マナミは、箕田を起こさぬようにそっと立ち上がると、インターフォンの受話器を手にとった。
この部屋には、ほかの部屋と違いカメラもマイクもない。
急ごしらえで設えた粗末な部屋は、マナミのような年かさのいった蝶を押し込めるために造られた。
使い古しの道具には、もはや金をかける気にもならなかったらしい。
マナミたちを監視する事務所との連絡も、この簡素なインターフォンだけしかない。

「ミノは、いるか?」

受話器の向こうから聞こえてきたのは、あまり聞きたくはないトリヤマの声。

「は、はい……いますが。」

「出せ。」

トリヤマも、箕田がマナミを気に入ってるのは知っている。
だから、このホテルで箕田を探すとき、まずマナミのところに連絡が来る。
起こしたくはなかったが、トリヤマには逆らえない。
そっと、胸を揺すって箕田を起こすと、いきなり細い手首を掴まれた。
目覚めた箕田の目は、カミソリのように鋭い。

「あ、あの……トリヤマさんから連絡が入ってます。」

寝ぼけていたらしく、目の前にいるのがマナミだとわかると、すぐに箕田の瞳から鋭さが消えていく。

「どれだけ寝ていた?」

「2時間ほど……」

「そうか……」

手首は、掴まれたままだった。
箕田は、一瞬マナミの手首を離しかけたが、気が変わったように再び強くマナミの手首を掴むと、起き上がると同時に、マナミを壁際のインターフォンまで連れて行った。
身体で圧するようにマナミを壁際に押しつけていく。

「なんですか?……アニキ」

箕田は、受話器を片手に持ちながら、もう片方の手をマナミの小さな乳房に被せた。
腰が強く押しつけられ、マナミは股間に欲情の塊をはっきりと感じた。
荒々しくはなかったが、肉厚の手が面白がるように、幼い乳房を歪な形へと変えていく。

「今夜、出るぞ……。」

「やっと……ですか?」

トリヤマは、それだけしか言わない。
だが、箕田には、それが何を意味するか、すぐにわかった。

乳房を弄んでいた手が、急くように股間へと滑り降りていく。
薄いパンティの中に潜り込んできたと思ったら、すぐに指が埋められた。

「うっ!」

マナミの顔のすぐ横には、箕田の持つ受話器がある。
マナミは、両手で口を覆うと、漏れ出そうとする声を必死に殺した。
受話器を耳に当てながら、そんなマナミを見て箕田が笑う。
目には、不思議な優しさがあった。

「遠出になるからな、今夜早めにここを出るぞ。それと何が起こるかわからねえ……。道具は、きっちり用意しておけ……。」

「へい……。」

告げるだけ告げてしまうと、トリヤマは電話を切った。
箕田は受話器を置くと、目を閉じて、そして何かを思い出すように笑った。

いつだって出られるように支度はしてある。
道具といったところで、ナイフ一本を懐に忍ばせるだけだ。
やっと、あのオジさんも動く気になったかい。
どうやって居所を掴んだかはしれねえが、まあ、その辺はさすがだわ。
だが、これであんたの運命も決まった。
オジさん、あんたにゃ悪いがもう一遍、塀の中に戻ってもらうよ。
このアコギな商売も、そろそろ年貢の納め時だ。
俺たち渡世人のすることじゃねえよ……。



まぶたを開くと、マナミが不安げな瞳で箕田を見つめていた。
まだまだ幼さの残るあどけない顔だ。
この無限地獄に堕とされてなお、正気を失わない憐れな犠牲者。
頭を抱え込んで、荒々しく口付けた。
息が出来ないほどに、唇を貪り、短い舌を弄んだ。

もうすぐ、コイツともお別れか……。

マナミの中に埋めた指は、すでにしとどに濡れている。
純朴だった娘も、今じゃすっかりはしたないメス犬になった。
しかし、コイツはまだ自分を見失ってない。
こんな地獄におかれながらも、まだマナミは、しっかりと人間らしさを保っている。
慌ただしくベルトを弛めて、マナミの片足を担ぎ上げた。
いきり立つ肉塊を押し当てると、それは吸い込まれるように、マナミの中へ呑み込まれていった。
優しく包み込む暖かい肉壁が、ひどく心地良くてならなかった。

「ううっ……」

箕田が動き出すと、マナミは、耐えきれないように声を出した。
遠慮がちな細い声だ。
乱れることをマナミは嫌う。
嫌うというよりも、罪の意識を感じてしまうらしい。
まだ、自分を見失っていない証拠だ。
沸き上がる声を恥じるように、マナミが唇を噛んでいく。
素直で心根の優しい娘だった。
傍に置いておくだけで、なぜか不思議な安らぎを得ることの出来る少女だった。
箕田は、ゆっくりと動き続けた。
マナミが、可愛らしい顔を曇らせて、愚図るように泣く。
遠慮がちに背中に回していた腕に徐々に力がこもり、やがて、すがるようにしがみついてきた。
この肌の暖かさが、箕田には、ひどく尊く思えてならない。

「自由になりたいか?……。」

耳元で囁いた。
マナミは答えなかった。
答えない代わりに、しっかりと箕田に抱きつくと、信じてると言いたげに、強く唇を重ねてきた……。



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