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可愛い弟子
【ロリ 官能小説】

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GO!コトリ!-5



小さな身体が、背中にあった。
コトリちゃんは、完全に力を使い果たしてグロッキー。

「ごめん……タカ…………。」

小さな身体をさらに小さくして、申し訳なさそうにつぶやいた。

バーカ、お前が負けたなんて、みんな思っちゃいないよ……。


相手の男の子は、完全に意識を失っていた。
大の字になって、床に横たわり、ピクリとも動かなかった。
慌てて係員が駆け寄った。
コトリは、肩で息をしながら、開始線に戻った。
男の子は、立てそうになかった。
担がれて試合場の外へと連れ出された。
それほどに、ものすごいコトリの蹴りだった
主審が、肩で息をするコトリに、正対した。

「反則イチ!」

再び正面を向くと、左手を挙げた。

「勝者、白!」

コトリの帯の色は、赤だった…………。

反則負け。

直接、顔面に蹴りを入れちゃあねぇ。
いくら何でも、見逃すことはできんわな……。

コトリは、判定を聞いた直後、その場に崩れるように倒れた。
チアノーゼを起こしかけていた。
スタミナのないコトリが、1分半の間、ほとんど攻めつづけていた。
『徹底攻勢』
オレが、コトリに教え続けたこと。
コイツは、オレの言いつけを、最後まで守り続けたのだ。

まったく、師匠冥利に尽きるヤツ……。

表彰式は、1位と2位が居ないという、珍しいものになった。
あの男の子は、どうやら病院に運ばれたらしい。
空手の試合じゃ、そんなに珍しいことじゃない。
コトリは、意識はあったが、消耗が激しかった。
自分の足で満足に歩くこともおぼつかないほど、力を使い切っていた。
で、表彰式を辞退したわけ。


館長は、満足そうだったよ。
みんなも、お前を褒めてたぜ。
オレも、久々にすげぇ試合見せてもらったよ……。

いつの間にか、コトリはオレの背中で眠り込んでいた。

「大丈夫かしら?」

シホさんが、心配そうに覗き込む。

たぶん大丈夫でしょ。
この子の強さは、オレの方が知ってるよ……。

他のクラスは、まだ試合が続いている。
でも、念のためコトリちゃんは、早めに引き上げることに。

「タカ、お前が運んでやれ。」

館長は、シホさんが、オレの隣りにずっと立っていたのに気付いていた。

なに?そのいやらしい目つきは?
オレとシホさんは、あなたが思ってるような関係……だけどね。

コトリちゃんを背負って、体育館の出口に向かっていた。
ホールに出たときだった。

「オイっ!」

アイツが、声をかけてきた…………。




やべっ、コトリちゃんのケツ撫でてたの、見られたかも……。



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