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可愛い弟子
【ロリ 官能小説】

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密かな願い-1

第8話 〜〜「密かな願い」〜〜


初戦は、いつも緊張する。
どんなに数をこなしたところで、慣れるなんて事はない。
鋭い視線が、オレを睨みつける。
すっごい顔だなぁ……。
いかにも、オレなんか怖くないって顔だ。
でも、オレにはわかっている。
お前だって不安なんだろ?
そりゃ、そうだ。
オレの実力がわからない。
どんな技を得意としているのか知らないはず。
この「わからない」ってのがやっかいなんだ。
未知なる恐怖。
人は、わからないことに、知らず知らずのうちに恐怖を覚える。
恐れを抱いているから、近づこうとしなくなる。
無意識に遠ざけようとするから、体は離れ、反応が遅れる。
結局、後手に回って、最後は天井を見上げる羽目になる。

だからな……。

「わからない」ときこそ、自分から進んで入っていくのさ。
恐怖の中に飛び込んでいくんだ。
そんなことが出来れば苦労しないって?
簡単なことさ。
ただ、相手より1歩早く、踏み出せばいい。
たったそれだけだ……。

小学生の時、なかなか勝てなかったオレに館長が教えてくれた。
オレは、その言葉を信じて、ひたすら守りつづけ、そして全国まで行った。
年長者の言うことは、素直に聞くもんだ。
時間がきた。
アイツは、オレを睨みつけたままだ。
オレも睨み返した。
先に視線を外したのは、向こうだった。
徹底的にやってやるよ。
手加減なんかしない。
圧倒的な力で責め続け、完膚無きまでに蹂躙し、そして、2度と逆らわなくなるくらい屈服させてやる。
血が逆流し、沸騰していくのがわかる。

覚悟しろよ……。

大きく息を吸い込んだ。
さあ、始めようぜ。
オレは、相手より早く、最初の一歩を踏み出していった……。



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