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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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R4コーポレーション-3

  喜多は高田と仕事をしていた実際のR4コーポレーションの事務所があった場所へと向かった。暫く近づきもしなかったが、懐かしい風景に囲まれると、今考えれば悪い事ではあるが、ふと笑みを浮かばせる。
 「あの頃は楽しかったなぁ…。」
仲の良い友達との仕事とレイプの毎日。怖いものなどなかった。金を稼ぎ派手に遊び好き勝手にやっていたあの頃は人生で一番楽しかった日々であった。
 「だよな…。ある訳ないよな。」
喜多が足を止め目の前のビルを見つめる。当時とは全く違うビルが建っていた。区間整理があったのだろうか。商業施設が立ち並び、大勢の家族連れが楽しそうに歩いていた。 
 「寂しいが、安心したぜ…。」
心のどこかでは忌々しい過去の詰まったあの事務所がもう跡形もなく消えている事を望んでいた。自分らが始めたR4が全く関係のない誰かの物になっているのは許せなかった。高田の手から離れ、田口徹の物になった時にも密かにやるせなさは感じていた。今回突如現れたR4コーポレーションと言う会社が自分らのR4コーポレーションとは全くの別物であって欲しいと願っていた。
 喜多はその後、R4のメンバーが良く溜まり場にしていた高田道彦の家のあった場所へと向かう。レイプをした後に良くその映像をみんなで見て騒いでいた場所だ。そんな過去の自分をゲスだとは思うが、思い出としては懐かしむに値するものであった。
 「へ〜、そのまま残ってんだ…。」
表札には櫛田と書いてある。高田一家がこの世を去った後、売られたのであろう。喜多は現在の所有者の櫛田と言う一家に、自分達がこの場所で愚かな事を散々していた事を心の中で謝り、彼らにとって良い思い出の詰まった素晴らしい場所になるよう願って立ち去った。
 「しかしR4コーポレーションが生き続けていたとしたら一体どこで誰が動かしていたんだ…?」
その目的も分からない。R4コーポレーションを生き続けさせる意味が全く分からなかった。
 考え事をしながら歩いているとエリサから電話が来た。
 「ねぇ、私ね、高田道彦の父が経営していた高田不動産のあった場所に来たんだけどさぁ、来てびっくり。何があると思う?」
エリサの言葉に何か嫌な予感がする。
 「何があるんだ?」
 「フレアよ、フレア!」
 「フレアって…、あの?」
 「そうよ!フレア北関東事務所って書いてあるの!」
 「北関東事務所…?」
フレアが城南市に事務所を構えたなどと言う話は聞いた事がない。しかしフレアには麻薬や覚醒剤、レイプ、そしてテロの噂がついて回っている。喜多にはそれがこれからよからぬ事が起きるような、そんな予感を抱かずにはいられなかった。
 


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