投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

「夏の出来事 5」の最初へ 「夏の出来事 5」 98 「夏の出来事 5」 100 「夏の出来事 5」の最後へ

水曜日 1-1

1月の中旬。

ちづるが女医と買い物に行ってから
5日が過ぎた。

ちづるは、風邪をひいていた。
仕事を休むほどではなかったが
タクミに移るのを心配して
会うのは控えていた。

風邪は4日ほどで治り、いつものように
タクミとちづるはちづるの家で、
夕飯を食べる。

ちづるは、タクミが家に来る前に
お風呂を済ませた為、
もうパジャマだった。
食後にミルクティーを入れて、
2つのマグカップをテーブルに置く。

しばらくお喋りを楽しんだ。

タクミはふと、
女医との買い物の事が気になり聞いた。

「、、買い物は、楽しかった?」

「 ん? 先生との? 
   うん。楽しかったよ。」

「前に、コーディネートって
 言ってたけど、、。 
 何を買うの? 普段着?」

「んー、、、。
いつも買うものは違うけど、、。
今回は、普段着、靴、下着。
   あ、あとスーツも。」

「へー。
ずいぶん、いっぱいだね。」

「うん。 10万ぐらい使ってる。」

タクミは驚き、ミルクティーを飲もうとした手を止める。

「そんなに!?」

ちづるは笑って言う。

「洋服のお買い物、
先生、面倒なんだって。

だから、いつもまとめて買うの。
 
いつも、お買い物が終わった後、
『これで当分、
洋服は買わなくて済むわ』
     って言ってる。」

ちづるは先生を思い出しながら
クスクス笑う。

「、、、ふーん。」

タクミが少し、ふてくされたような返事をした。

ちづるは、それに気がつく。
自分がレズかも、
と告白した事を思い出し、
気まずく思う。

「、ぁ、 、 

タクミ君、
 紅茶、おかわりする?」

「 ん? あー、うん、
      ちょーだい。」

「入れてくるね。」

ちづるは台所に立つとやかんに火をかけた。
タクミがちづるの背中に話しかける。

「先生はさ、ちづちゃんの旦那が
 あんまり帰ってこない事、
      知ってんの?」

「 んー? 、、うん。
  そんな話も、したー、、」

紅茶をいれながらちづるは答える。

「へー、、。
  先生は、なんて?」

「え? なんて、、って?」

「離婚しちゃいなよー、
   とか言うの?」

「、、ふふっ、タクミ君、
 先生との会話、
 聞いてたみたいだね。
     、、その通りだよ。」

ちづるはクスクス笑う。

「女同士の会話って、
そんな感じかなー と思って。 

   後は?」

「え? 後、、って?」

「先生からの人生アドバイス。
 ちづちゃんに、
  何て言ってんのかなーって。」

「んー、、、と、、

 何て言ってたかなぁ?

 ご飯食べながらワイン飲んでて。
 ちょっと、、んー 結構 ?
 ふふっ 酔ってたから。

  冗談ばっか言ってたよ。」

「、、、でも
 先生の言葉なら覚えてるでしょ? 
        教えてよ。」

「んーー っと 、 、、」

ちづるはタクミの前にマグカップを
運びながら、
少し気まずそうに話す。

「、、、常盤さんは可愛いから
  離婚してもすぐ、良い人が
  出来るよ、とか、 、、」

ちづるは、先生に可愛いと言われるのが素直に嬉しい様子だ。
しかし、タクミの前でそれを
あまり出してはいけない、と思い、
顔がニヤけないように
注意をして話している。

タクミは、ちづるの気持ちが
手に取るように分かっていた。

「ほーー、、。
    そんで? 後は?」

「えーーと、、、

 、 、、、

 もし離婚したら、合コンしよう、
       とか、、 、」

「 合コン?」

「、ん、あの、冗談で、
       だと思うけど。

 医者で、
 独身の知り合い結構いるから、
    とか、言ってて、、」

「、 、、、 、」

タクミの動作が止まる。
眉間に皺がより、
明らかに不機嫌になった様子だ。

そんなタクミを見て、
ちづるは焦りながら言う。

「いや、でも!
先生も私も酔ってたし、冗談で!
         だよ!?」

テーブルを見つめて、タクミが呟く。

「、、 、、合コンねー、、、
  行くの? 
   もし、離婚したら。」

「、っ、 行かないよ!」

「なんで?」

「、 、苦手、だから。
    合コンとか、、」

「ふーーん、、。」

タクミは何か考えている様子だった。
ちづるは少しハラハラしている。


「夏の出来事 5」の最初へ 「夏の出来事 5」 98 「夏の出来事 5」 100 「夏の出来事 5」の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前