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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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山崎剛志-2

 地下に降りると陽は閉ざされ薄暗い電気が廊下を照らしていた。独特の嫌な雰囲気だ。豪の事は信頼しているが、もしここに監禁されたら逃げ出すのは困難だろう。独特の嫌な雰囲気がある。
 「本当は部外者には秘密なんだけどな。」
豪は突き当たりの柱に隠された基盤らしき物を反転させた。そして暗証番号を打ち込む。すると突き当たりと思われた壁が自動で開く。
 「隠し部屋?」
 「ああ。まぁ色々あってな。」
 「まー、ヤクザには色々あるだろうからね。」
 「ああ。色々あるんだよ。」
フッと笑って奥に進む。その奥はまさに拷問部屋であった。見ただけで震え上がりそうな道具や器具が棚に並べられていた。その恐怖の道具の並べられた棚の正面に1人の女性が手錠をかけられ天井から足がギリギリ着く状態で鎖で吊されていた。
 「ほら、お前に用事がある人連れて来たぞ?」
女性は脅えながら若菜を見る。
 「西崎玲奈さんね?」
 「…」
不安そうな目で若菜を見つめる。
 「ねぇ、真田竜彦って知ってる?」
 「!?」
答えはしなかったが明らかに顔つきが変わる。名前に聞き覚えがあると言った表情を見せた。
 「知ってるようね。じゃあ山崎剛志は?」
これも同じような表情を浮かべた。どちらも知っているようた。
 「まずは…、覚醒剤はどこから手に入れたの?」
 「…」
顔を背ける玲香に豪が凄む。
 「おい、俺はこの人が直接話をしたいってゆーから拷問せずにいてやったんだぞ?本当ならウチのシマでシャブなんか売りやがったテメーにキツイ拷問してるところだ。喋れないなら俺が喋らせてやるぞ?コレがいいか?それともコレか?それとも女ならやっぱコレかなぁ?ヒヒヒ」
豪はおぞましいほどの卑猥な道具を手にしてニヤニヤ笑う。
 「い、嫌…」
怯える玲香。そんな玲香に若菜は冷たい笑みを浮かべる。
 「この人、本気よ?言わないで拷問されて吐くのも、初めから素直に吐くのも一緒でしょ?早く吐いた方が頭いいと思うけど?」
玲香に迷いの表情が生まれる。若菜は笑みを消し玲香の顎を掴み、顔を寄せて言った。
 「苦しんでるなら一人で悩まないで…。悪は私が必ず倒す。だから私を信じなさい。ね?」
玲香の目から涙がこぼれ落ちる。
 「た、助けて下さい…。私を助けて下さい…、お願いします…。」
若菜は目を見つめたまま温かい笑みを浮かべた。
 「ええ。」
そんな2人を見て豪は玲香の手錠を外したのであった。


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