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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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ビッチ狩り-8

 「麗美には私達のせいで償いきれない位の辛い思いをさせてしまいました。親として情けない…。人を簡単に信じてしまう、私の悪い癖が今回の事態を招いてしまった。本当に、申し訳なかった、麗美…。」
父親が土下座をして謝る。慌ててしゃがみ、父親を引き起こす麗美。
 「止めてよ、お父さん…!私、お父さんの事責めたりしない!私、お父さんとお母さんを助ける為なら何でもするって思ったんだから。悪いのはお父さんじゃない!」
麗美が父親にそう訴えると若菜は言った。
 「そう、悪いのは悪。人を信じる事を後悔させてしまうような、そんな奴らこそ悪いのよ。私達警察は悪に蝕まれ苦しんでる人達を救う為にいるの。色々事件があって警察の権威は落とされたけど、でも私達を信じて下さい。まず私達に相談して下さい。いえ、私に相談して下さい。色んな報道で警察に相談しても何の対応もしてくれなかったと言う話は良く聞く事でしょう。残念ながらそう言う警察官がたくさんいるのは事実です。でも私は違う。私は悪を許さない。私は日本の警察を変えようと今まで頑張って来ました。これからもそうです。苦しんでる人達を必ず救えるのが当たり前の警察…私は日本の警察が全てそうなるよう頑張ります。だから警察を頼って下さい。人を信じる事がバカを見る世界なんてあり得ない。お父さんの人を信じる性格、いいと思います。私は好きです。素晴らしい事です。だからこれからも人を信じる事を止めないで下さい。ねっ?」
麗美の父親はようやく呪縛から解放されたかのような穏やかな笑みを浮かべて言った。
 「はい。まず初めにあなたを信じる事から再スタートする事にします。ありがとう。」
 「こちらこそ。」
若菜は父親の手を引き体を引き起こす。そんな2人を涙を拭きながら見つめていた麗美。ふと視線を向けるとエリカの顔が目に映る。その時麗美には何か感じる物があった。麗美は少し淋しげな顔をした。
 「和典さん、あなたがあの時、素直に過去を話してくれた時は嬉しかったわ?思わず私も包み隠さず自分の事を話せた。久しぶりに本当の自分に戻れました。そして今、本当の自分のままあなたとこうして会えたのが嬉しい。」
 「俺も君が本当の自分に戻れて嬉しく思うよ。」
 「ありがとう。失った時間、絶対に取り戻します。和典さんには私は必要じゃないと思うから…。」
 「え?どういう事…?」
麗美はさらに輝かしい笑顔を浮かべた。
 「ではみなさん、本当にありがとうございました!私達、みんなを信じます。何かあったらすぐ相談します。皆様の活躍を楽しみにしてます。ありがとうございました!」
そう言って救われた親子はUS事務所を後にした。
 「あれ、どういう意味だ??」
麗美の言葉の意味が分からなかった喜多はエリカに聞いた。
 「よーするにフラれたんじゃん??」
 「フラれた??」
 「そうよ。お客さんとしてだったからあんたなんかにも優しくしてくれたのよ。もしかして麗美ちゃんと付き合えるとか甘い夢見てた??」
 「ん、んな訳ねーじゃんかよ!!」
 「どうだかね〜??」
 「んだよ、突っかかりやがって。」 
 「別に…?」
そんな2人を見て若菜はクスッと笑った。
 (麗美ちゃん、空気読んだわね〜。)
ちょっと機嫌が悪そうなエリカを見て若菜はそう思った。


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