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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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ビッチ狩り-4

 それから真利愛の様子に気を使いながら、さらに詳しく被害状況を聞く金田。真利愛はその全てを包み隠さずに伝えた。まだまだ真田竜彦に撮られた恥ずかしい写真や動画の流出には怖さを感じるが、しかし今まで自分の中だけで悩み苦しんでいた事を誰かに聞いて貰った真利愛はほんの少しだけ気持ちが楽になったような気がした。
 「ところで真田竜彦は君の事をビッチ女と罵倒した事はある?」
 「はい。いつもです。私をいたぶりながらそう言って詰って笑っていました…。」
 「そうですか。被害女性は他にもいた気配は?」
 「きっと他にもいたと思います。誰か他の人を脅しているような電話をしてたのを何度か聞いた事があるので。」
 「そうですか。ありがとう。所で君は真田竜彦に金を払うのに消費者金融を利用した事は?」
 「ありません。考えましたけど、未成年だし無理かなって。それにその真田竜彦からは体を使ってお金を工面するように指示されてましたので。私が不特定多数の男の人に体を汚されていくのをたまらなそうに見てたような気がします。」
 「そう。じゃあ借金はないんだね?」
 「はい。」
ひとまずは二重の苦しみを味わされる事はなさそうで安心した。しかし真田竜彦への苦しみは暫く、いや、一生消えないであろう。これからこの少女が立ち直る手助けをしなきゃいけないとさとみは思った。
 「いいか?君が彼と共謀して金を脅し取っていたのは立派な犯罪だ。許されるべき事ではない。」
真利愛は肩を落とす。
 「はい、分かってます…。」
 「でも、脅されて金をむしり取られる苦しみは身に染みて分かったはずだ。」
 「はい…。」
 「僕らは君は充分に反省し更生出来る子だと判断する。もともと高校生と知りながら肉体関係を持とうとした奴らも立派な犯罪者だ。君は大人の汚い欲望の生んだ被害者だとも言える。僕らの目的は真田竜彦を逮捕する事だ。君を捕まえる為に来たんじゃない。これから大人の汚い欲望に負ける事なく君は君の人生を送って行くと約束してくれるなら僕らは君の罪を問わない。約束できるか?」
真利愛はじっと金田の目を見つめて答えた。
 「はい。約束します。」
その目にくもりは一切感じられなかった。金田はそれを信じる。
 「よし。いいだろう。これから何かあったらこの石黒に相談してくれ。女の方が相談しやすいだろ?いいな?」
 「は、はい!ありがとうございました!」
金田はやっと表情が明るくなった真利愛を見て席を立った。部屋を出ると山川が心配そうな顔をして寄ってきた。
 「あの…」
金田は毅然と答える。
 「何も問題ありませんでした。安心して下さい。」
そう言うと山川はあからさまに安堵の表情を浮かべた。
 「では失礼します。(クソがっ!!)」
保身ばかり心配している教師を軽蔑して金田は去って行った。


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