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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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白川歩美-5

 マギーと吉川は許可を取り真田竜彦の部屋に入る。何も証拠がない状態で調べるのと、何か証拠を掴んでから調べるのとでは捜査自体の視点が変わる。マギーは部屋のどこに大金があったのかを調べる。
 「清田の話だとアタッシュケースにぎっしり詰まっていたって事だから、恐らく一億以上はあったんでしょうね。」
 「い、一億…!だって真田竜彦はただの会社員だろ!?どうしてそんな大金を持ってんだよ…。」
 「まともなお金じゃないでしょうね。」
 「まともじゃない金って…」
マギーはここまで読みが出来ないとはもはや天然記念物級ねと言う言葉を飲み込んで言った。
 「レイプして弱味を握った女性を脅して巻き上げてるとか…、薬物販売とか、ね。」
 「何て奴だ…。」
一つの可能性として考えて居るマギーと決めつけて考えている吉川の刑事としての資質の差が如実に現れる。
 そこへ若菜から電話があった。
 「真田竜彦が大金を誇示して映像に映ってるとこが見つかったわ。マギー、クローゼットの中を調べて?真田竜彦はクローゼットから一億は下らないであろうぐらいの札束を取り出してカメラに向かってムカつく事をほざいてたわ。」
 「分かりました。」
マギーは電話を切りすぐさまクローゼットの前に立ち勢い良く開けた。
 中段から上は衣服が並べられていた。下段には段ボールや本などが雑に置かれている。マギーは手前にある物を退かして奥にあるタンスのような入れ物を目にする。鍵がついていたが、開錠されていた。一応手を入れて中を探ってみた。
 「この中に大金があったのか…。ん?」
指先に何かが触れた。それを拾い上げてみたマギー。
 「SDカード??」
それは一枚のSDカードであった。金は全て白川歩美に持ち出されたようだが、SDカードには気付かなかったのであろう。大金が入っていたタンスの中から出てきたSDカード。何か重要な手掛かりが入っている予感がする。
 「ねぇ、車の中からパソコン持って来てくれない?」
 「はいよ。」
吉川は車にパソコンを取りに行く。走って戻って来た吉川はリビングのテーブルの上でパソコンを立ち上げる。
 「エッチな画像かな?」
不謹慎な笑みを浮かべる吉川を一喝する。
 「レイプした女から巻き上げたであろうお金と同じ場所にあったのよ!?普通の写真の訳ないでしょ!」
 「…ですよね…。」
おちゃらけたくてもおちゃらけられない吉川は次第に威勢が弱くって行った。


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