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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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消えた真田竜彦-7

 パスワードの解析はハイテク犯罪対策課の吉成充に依頼する事になった。日々パソコンと睨み合っているパソコンオタクだ。根気は他の誰もが敵わない程のものである。現在レイプツアーなる邪悪なツアーを企画、開催している人物の特定を依頼している。
 「吉成ちゃ〜ん、話聞いてる?」
若菜は吉成と親しい関係のようだ。
 「あ、聞いてますよ?文字群が特定され次第調べに入りますので。例のものは?」
 「あ、これ〜。」
若菜はパソコンで打ち出した書類を手渡す。
 「何ですかそれ?」
結衣が書類を覗く。
 「真田竜彦の詳細よ。生年月日から血液型、履歴、趣味とか色々。」
 「何の為に??」
不思議そうな顔をする結衣にマギーは溜息をつく。
 「中垣さんて刑事のセンスないわね…」
その言葉に少々イラッとしたような表情を浮かべる結衣。
 「ど、どうしてよ!?」
 「パスワードってそう言うの使う時が多いでしょ?だから割り出した文字群と彼の詳細を照らし合わせてパスワードを予測するんじゃない。」
結衣はふて腐れたような声で言う。
 「そ、そのぐらい分かるわよ、私だって…」
するとさとみがニヤ〜っと笑って言った。
 「つ・よ・が・り?」
 「ち、違うもん!!」
顔を真っ赤にして頬を膨らませる結衣を全員が笑った。
 「吉成ちゃんの情報解析力は凄いわよ?ちょっとの情報があればみんなのキャッシュカードの暗証番号でさえ解析しちゃうぐらい凄いのよ?お金なんか全部とられちゃうんだから。」
 「犯罪じゃないですかぁ。」
 「し、しねーわ!当てるだけだわ!」
まぁ、それ程の解析力だと言う事だ。言われて見れば理系以外の何ものでもないと言った見た目をしている。
 「あとねー、心理学にも長けてるだよねー。」
若菜は吉成から心理学を学んだと言ってもいいぐらいだ。人の些細な仕草、行動から嘘か本当かを見極める力を学んだのだ。
 「本当ですかぁ〜?」
さとみが悪戯っぽい表情を浮かべて言った。
 「試してみれば?」
若菜は悪戯を通り越してもはや悪魔の笑みを浮かべながらさとみを見た。
 「??」
さとみは今から何か嫌なことをされる予感がしたのであった。
 「じゃあさとみちゃんの男遍歴を吉成ちゃんに言い当ててもらいましょうかね!」
 「えっ??」
冗談が通じなそうなモロ理系タイプの吉成の事だ、そんな下らない事はしないと言うと思いきや…
 「いいだろう。」
と眼鏡を光らせたのであった。


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