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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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消えた真田竜彦-10

 それまでの和やかな雰囲気は若菜の表情一つで一変するから不思議なものだ。
 「さて…、となると白川歩美に事情を聞く必要があるわね。マギーとカセイ君、白川歩美を当たって貰える?」
 「はい、分かりました。でもどうして私は吉川さんとペアになる事が多いんですか…?」
不満そうに言ったマギー。
 「まー、しっかり者とおちゃらけ者で丁度いいかなーって。おちゃらけ具合に歯止めを効かせてくれるのはマギーだけかなってね。」
 「…分かりました。」
腑には落ちない様子だが拒否はしなかった。
 「いい加減、カセイ君って呼ぶの止めてくれませんかねぇ…」
そう呼ばれるのが恥ずかしい吉川は若菜の顔色を伺いながら言った。
 「ムケたらね!アハハ!じゃあ行って!」
 「はい。」
マギーは吉川の事など気にも止めぬような様子で駐車場に向かう。
 「あ、待てよ…!」
慌てて後を追いかける吉川。ちょっとした笑いが起きる。
 「さて、真田竜彦の足取りを調べなきゃね。」
残ったメンバーは真田竜彦と真田竜彦を連れだした人物の足取りを追う。
 西進不動産と同じ柳井市にある総合デパートの1階にある綺生堂という化粧品メーカーの売り場に到着したマギーと吉川。売場には白川歩美の姿は見れなかった。売場に立つ顔立ちのはっきりした長身美人の名札には仲田と記されてある。その女性に警察手帳を見せ話しかける。
 「私、こう言う者ですが、白川歩美さんいらっしゃいますか?」
いきなり警察手帳を見せられ困惑したような仲田だが、さらに困惑したような表情で答えた。
 「申し訳ございませんが、白川は今朝急に退職届を出しましてここにはもう居ないのですが…。」
 「えっ…?り、理由は何か聞いてますか?」
 「いえ。朝出勤したと同時に一方的に退職届を出して居なくなってしまったので。その後携帯に電話しても解約されているみたいで連絡が取れなくてこちらも困ってるんですよ…。」
 「そうですか…。最近何か変わった様子は…」
 「いえ、特には…。」
 「そうですか。ではちょっと彼女の履歴書を拝見したいのですが。」
 「あ、はい。本証は本社にありますのでコピーになりますが。」
 「構いません。」
 「少々お待ち下さい。」
仲田は売場を離れ履歴書を取り戻って来た。
 「どうぞ。コピーしましたのでお持ち下さい。」
 「ありがとうございます。」
マギーは白川歩美の履歴書のコピーを受け取り車に戻った。


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