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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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巴のラブラブ大作戦U-9

「うーん、彼女には正月旅行の時に言っておいたのになぁー。」
「……。」

この日もこのラーメン店は湯気と常連客で賑わっている。

「困った人たちだねぇー、分からず屋って言うか何と言うか。」
「………。」
「でもまぁ、柊さんの言うように悪意はないんだろうねぇー、彼女はただただ純粋で優しいから…、ただちょっと鈍かったんだね。」
「鈍い、ねぇ。」
「でもここはさっ、潔く男らしく彼女を信じてじっと待てれば良かったね。」
「あぁ、後になって思ったよ。」
「君は割と気が短いからねぇー、まっそれだけ彼女の事が好きなんだろうさ。」
「ついこの前、彼女の意思を尊重しようとアイツをいじめっ子から護ったのに。」
「仕方がないよ、理屈じゃ分かっていても行動に移せない、それが人間だからね。」

何か今、すげー良い事言ったなコイツ。


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