投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ヒューマン・ロール・プレイ
【調教 官能小説】

ヒューマン・ロール・プレイの最初へ ヒューマン・ロール・プレイ 66 ヒューマン・ロール・プレイ 68 ヒューマン・ロール・プレイの最後へ

〜 音楽その5 〜-1

〜 みんなの音楽 ・ その5 ・ 弦楽 〜



 音楽の特訓が始まる時点で、私たちは一日の授業を終えています。 いくら部活がないとはいえ、7時間の授業を終えたわけですから、それなりに消耗してるんです。 その上で打楽器、振楽器と続いて練習してきました。 正直、身体も心もいっぱいいっぱいです。 私と22番さんの演奏は、結局どれ1つとして先輩方から合格を貰えませんでしたし、本番で上手にやり過ごせる気もしません。 予想より随分時間をとったものの、音色から楽器の扱いに至るまで、気をつけることが多すぎてとても気が回りませんでした。 先輩方も、最後の方は『とりあえずビンタしとこうか』っていう空気になっていて、ダメな所を修正できる見込みはないんだけれど、ピシリ、ピシリとあちこちに真っ赤な手形をつけていたように感じます。

 そんなこんなでクタクタになった私たちですが、最後の楽器種目がまだ手つかずで残っています。 これからまた演奏するかと思うとゾッとしましたが、あまり時間もないため、先輩方が手本を見せるだけで終わりということにしてくれました。 全身がズキズキ痛んで、特に強烈なクリップで挟まれた乳首は限界だったから、心の底からホッとしました。

 学園における弦楽演奏で最も重視するのは『演奏姿勢』だそうです。 音の大きさやキレが問われる打楽器や正確な音律が問われる吹楽器と異なり、全員の一挙一動が揃った演奏であれば、少々音程がずれていても及第点が貰える、そう先輩はいいました。 逆にいえば、個人がいくら上手に演奏したとしても、周りが足を引っ張って調和がとれた合奏にならない場合、永遠に合格させてもらえません。 私たちは特訓を受けているし、みんなの模範を自認しています。 である以上、クラスの合格――いいえ、私自身の合格――のためにも、学園的に正しい姿勢をマスターしなくちゃって思いました。

 そういうわけで、ここから先は【B2番】先輩の演奏に集中です。 自分達で練習する機会がない分、先輩の姿を脳裏に刻まなければいけません。 一挙手一投足とはいかないまでも、ポイントはきっちり押さえたいと思っています。
 

 ……。


 初めに【B2番】先輩が取り出したのは『ヴァイオリン』です。 オーケストラではメロディの主役を集団で勤める楽器ですから、動きの調和という面が重視されるのも理解できます。 あ、いや、本当は学園が私たちに要求する要素に理解なんて出来ないんですが、理解する余地があるというか、なんというか……。

 古楽器であればガット弦に羊の腸を縒ったものが使われますが、そんな手間暇かけたものが一生徒に与えられるわけもなく、ガット弦は金属製でした。 ただ、どこにも『弓』がありません。 確か馬の尾を張った弓で弦を擦り、響かせることで奏でる楽器だったと思うんですけど――と訝しながら眺めていると、先輩が箱から『尻尾の模型』を取り出しました。 ふさふさの長い毛(おそらく馬の毛だと思います)を束ね、一端を『アナルプラグ』に結んだ模型です。 毛にボリュームがあるためか、アナルプラグはこれまで私が見た中でもトップクラスなサイズに見えます。

 スーッ、深呼吸してから、ズニュッ、一息に。 先輩のお尻の中心に『尻尾の模型』が吸い込まれました。 ということは、学園のヴァイオリンはアナルから生えた尻尾で演奏するようです。 素直に手で持って演奏できるとは思っていないものの、やっぱり下半身で演奏すると考えると、気持ちが萎えそうで、既にお股がヒリヒリ痛む私としてはめげそうになる気持ちをどうにか奮い立たせて鑑賞しました。

 【B2番】先輩は、やや歩幅の狭いがに股をつくって、両膝小僧の裏でもってヴァイオリンを挟みました。 ピンと張ったガットを上向きに固定します。 右手をヴァイオリンの弦に宛て、左手にアナルから伸びた尻尾を巻きつけたところで演奏が始まりました。

 ヴ―、ヴィー、ヴゥー〜♪

 素直に、綺麗な音色だと思えてビックリです。 膝で挟んだバイオリンを尻尾でもって演奏しているんですが、バイオリン自体はピクリとも動かさずに尻尾の弓が前後します。 つまり膝から下は力を込めてジッとしながら、弓を握った左手と肛門を連動させながらクイクイ振って、弓と弦を擦っているんです。 長い音を鳴らすときは、お尻をクイッと上向きに捩ってから弓をつけ、ヴァイオリンを鳴らしながら、アナルプラグが斜め前を向くまでお尻を捩るんです。 ただ、音色が綺麗であればあるほど、お尻を異様なまでに前後にくねらせる姿のみっともなさが強調されてしまって、どう控えめに表現しても『恥かしい』演奏スタイルでした。

 ヴィー、ヴィヴィヴィ、ヴゥ―〜♪
 
 それだのに、幼年学校時代に耳にした演奏会でソリストが演奏した旋律と大差ないくらい、滑らかで耳心地がよくって……これは、先輩が物凄く上手ということでしょうか? それとも、学園の演奏姿勢が美しい音に繋がるんでしょうか? まず後者はないと思いつつも、つい、もっともバイオリンに適した奏法は、下半身で奏でる方法じゃないのかって疑っちゃいます。 あんな姿勢から腰をつかって鳴らしているというのに、音に途切れもありません。 改めて、お手本を見せてくれたのが【B2番】先輩で良かったです。 ただ演奏スタイルを真似るだけじゃなくて、上手にやればここまで綺麗な音が出せるってことまで、私たちは教わってるんですよね。 きっとそうに違いありません。

 



ヒューマン・ロール・プレイの最初へ ヒューマン・ロール・プレイ 66 ヒューマン・ロール・プレイ 68 ヒューマン・ロール・プレイの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前