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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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真田竜彦-7

 お高くとまった女を演じる華英。髪を掻き上げ落ち着かせた声で言った。
 「すみませーん、物件探しをお願いしたいんですが?」
そんな華英に物怖じせずに一歩踏み出したのはソフトモヒカンの男、真田竜彦であった。目論通りだ。ハンドバックにはマイクロカメラが仕込んである。映像は渡辺の乗る面パトの中のモニターに映し出された。
 「よし、この映像を県警本部に送れ!画像にして上原本部長に送るんだ!」
 「はい!」
慌ただしさを増す社内。さすが三島だ、しっかり顔を映し出してくれる、渡辺はそう思った。
 「どうぞおかけ下さい。」
 「ありがとう。」
華英は椅子に座り脚を組む。脚に向かう独特の男性特有の視線を感じた。
 「ようこそいらっしゃいました、私、真田がご案内させていただきます。お客様はどのような物件をお探しでしょうか。」
 華英はまた髪を掻き上げてから言った。
 「そうねぇ、セキュリティが万全な所で、3階までは嫌ね。今住んでいる所は普通のアパートで2階なんだけど、良く下着が盗まれるの。物騒だし、確実によじ登って来れない位の階じゃなきゃ嫌ね。それに男友達多いから何人も来ると息苦しくなるから8畳の部屋が最低3部屋ぐらいある所がいいかなぁ。家賃は別にいくらでもいいわ?でも当然私が住むに相応しい綺麗なのじゃなきゃ嫌だわ?」
 「…かしこまりました。只今お探し致しますので少々お待ち下さい。」
そう笑顔を見せた真田たが、華英は真田の目から何とも言えない嫌な視線を感じた。嫌な女を見て心の中で愚弄しているような視線だ。そう、まさにビッチと呼ばれたような気分になった。
 華英が真田を引き止めておく事に成功した事を察すると渡辺は新たな指示を出す。
 「浦部、沢田は裏の社員通用口を張ってくれ。鑑識の南原!車の指紋検出を頼む!」
 「はい!」
充分に周りに気を配りながら、怪しまれぬよう細心の注意を払い車両に近付く鑑識の南原。幸いにも車と車の影に隠れ周囲からは見えずらくなっており慌てずに作業が出来た。指紋を採取し戻り際に車内を見たがスモークが貼られ確認出来なかった。何食わぬ顔をしながら捜査車両に戻る南原はすぐさま県警本部に向かった。
 西進不動産の店内では何件かの物件を紹介して貰った後に携帯に電話がかかって来た。渡辺からだ。
 「オッケーだ、三島。もういいぞ?うまく帰って来い。」
華英はアドリブで口走る。
 「え〜?今からぁ?さっきまで一緒にいたじゃない?仕事は?…ンフッ、馬鹿なんだからん。じゃあ30分後に駅前プラザホテルね。じゃあね。」
そう言って電話を切った。
 「ごめんなさい、急用が出来て〜。」
 「じゃあお客様、こちらにご記入お願い出来ますか?他に物件探しておきますので。」
 「分かったわ?」
そう言って暗記した住所と、自分の携帯番号を記入した。
 「ありがとうございます。またのご来店をお待ちしております。」
 「また来るわ?」
そう言って店内を後にした。すれ違いざま、中年の男に全身を舐めるように見られ気分が悪くなる。完全にいやらしい事を考えている目であった。窓越しに店内から背中に感じる嫌な視線は、まるで夜道に背後からこの体を狙う野獣のようなものであった。


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