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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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見極める能力-9

 自分が関係している為、若菜について行こうとした喜多だが若菜に断られた。エリサとともにアパートに帰る喜多。さすがにお互いセックスする気にはなれなかった。
 時計の針は午前2時を回った。
 「そろそろそのデリ嬢のミズキが仕事を終える頃ね。」
 「あ、ああ…。」
もしかしてミズキに嫌な思いをさせてしまうのではないかと心配になる。自分は余計な事を言ってしまったのではないか…、複雑な心境であった。
 一方中央市の駅前パーキングで車の中で電話を待つ若菜。ミズキが拒否する可能性もあったが、それを心配していては前には進めない。その場合は翌日喜多に客を装わせ電話させホテルで待ち伏せしようとも考えた。
 その時だった。着信だ。携帯にはドスケベ素人オネーサマクラブと映し出されていた。
 「な、何だかな〜…」
そう言いながらもちゃんと電話がかかって来た事に感心した。
 「はい、上原です。」
電話は店長の吉田からであった。
 「あ、吉田です。今ミズキが仕事を終え私の事務所に来ました。本人、事情聴取に応じるとの事です。」
 「そう。ご協力に感謝します。ではそちらの事務所に伺っても宜しいでしょうか?」
 「はい。住所は中央市…」
しっかりと住所を伝える吉田。悪そうな人間ではなさそうだ。
 「では今から伺います。」
 「あの、私も同席しても宜しいですか?」
 「勿論。宜しくお願いします。」 
 「はい、お待ちしております。」
若菜はナビで住所を打ち込む。今居る場所からそう遠くない。どうやらマンションの一室のようだ。若菜は車を走らせた。
 住所の場所に到着した若菜。そこはやはりマンションであった。特に他のマンションと変わらぬ普通のマンションである。まさかこのマンションの一室がドスケベ素人オネーサマクラブと言ういかがわしい名前の風俗の事務所になっていようとは住人も分からないだろう。このような実態はゴマンとあるのだろうなと少し怖くもなる。
 特にセキュリティはない。さほど物騒な地区ではないが、最近ではレイプ犯罪を考慮しそろそろつけようかと言う話が出始めた所だ。若菜はエレベーターに乗り6階の603号室へと向かう。深夜とあり誰ともすれ違いはしなかったが、本当に普通のマンションだ。しかしもしかしてこのマンションのどこかにテロリストのアジトだってある可能性がある。今から行く603号室も、もしかしたらテロリストのアジトかも知れない。危険と言う物は常に隣り合わせ…、そう考えると気を引き締め緊張感を持ち呼び鈴を押した若菜であった。


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