投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

特命捜査対策室長 上原若菜の最初へ 特命捜査対策室長 上原若菜 119 特命捜査対策室長 上原若菜 121 特命捜査対策室長 上原若菜の最後へ

見極める能力-13

 若菜は手帳をしまい、そろそろここを後にしようかと思い一度立ち上がろうとしたが、途中で再び腰を降ろした。
 「麗美さん?どうして和典さんにだけ身の上話をする気になったの??」
穏やかな表情で聞いた。
 「え…?何か私の話を真剣に聞いてくれたし、私の気持ちを理解しようとしてくれる姿を見て…。あと自分の事を正直に話してくれて…。以前レイプ犯罪を繰り返し、人を殺してしまった事。今まで刑務所に入って来て出てきたばかりだと言う事。自分の犯した罪を反省し、後悔してる事。そこまで包み隠さずに話してくれる和典さんに自分も話す勇気が出たのかも知れませんね。きっと私の心のどこかに誰かに聞いて貰いたいって気持ちがあったのかも知れません。だから和典さんに話してしまったんだと思います。」
 「そう。和典さん、自分のせいであなたに面倒をかける事になる事を心配してたわよ?」 
 「面倒だなんて、そんな…。でも吉田さんから刑事さんが私に事情聴取をしたいと申し出てるって聞いた時に物凄く不安になりました。でも上原さんの名前聞いた時に、その不安はなくなりました。私、上原さんの大ファンなんです。尊敬してます。だからきっと私の証言によって悪い事をした人に繋がる事になればいいなって思って、それで快諾したんです。」
 若菜はニッコリと笑った。
 「かなり重要な話が聞けたわ?感謝してる。ところでそのお礼をしなきゃね?」
 「え?お礼だなんてそんな…」
 「まぁ刑事の私が出来るお礼なんてたかが知れてるけどね。私に出来る事は汚い手によって泣かされてる人達を助けてあげる事。」
 「えっ…?」
 「あなたのご両親について教えてくれる?あなたのご両親を、そしてあなたを苦しめているその汚い手を洗わせてやるわ?」
 「え…?」
明らかに動揺する麗美。意外な言葉に心臓がドキッとした。若菜は麗美の両親が詐欺にあった経緯を事細かに聞いた。時折涙を見せる麗美に貰い泣きしながら。最後まで話を聞いた若菜は麗美と両親を助ける約束をしたのであった。
 一段落すると、吉田が運んで来たコーヒーを飲みながら談笑する。
 「ねぇ、私が働いたら人気出ると思う??」
吉田は即答する。
 「出ますよ!上原さんだったらナンバー1っすよ。だってエロいもん!」
 「やぁだぁ♪そんなにエロいかしら?」
 「激エロっすよ!俺、さっきから見ててムラムラしますもん。匂いもたまりません!」
 「最近は受け身好きな男性が多いから、上原さんのように色気があって大人の女を感じさせる人は絶対人気でますよ。私なんかあっと言う間に抜かされちゃうでしょうね。」
 「麗美ちゃん、口が上手いんだから〜♪まー、エッチにも自信あるけどね。」
全くエロ話が大好きである。すっかり場が和やかになり花を咲かせた。
 時間はもう4時を過ぎていた。
 「すっかり長居しちゃったわね。ではそろそろ失礼するわ?」
若菜は立ち上がり玄関に向かう。ハイヒールを掃くと見送る麗美に言った。
 「麗美ちゃん、吉田さんには悪いけど、至急自分のやりたい事を見つけておきなさいね?」
その意味はすぐに理解出来た。
 「はい!」
その時見せた笑顔は麗美本来の偽りのない笑顔なのであった。


特命捜査対策室長 上原若菜の最初へ 特命捜査対策室長 上原若菜 119 特命捜査対策室長 上原若菜 121 特命捜査対策室長 上原若菜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前