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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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見極める能力-11

 若菜は深夜と言う時間も考慮し、いきなり核心に迫る。
 「実はある人からあなたが今まで接客した中で、あなたをビッチと呼んで罵倒するお客さんがいたと伺ったんですが。」
ハッとしたような表情を浮かべた。するとすぐにほんわりとした笑みを浮かべた麗美。
 「和典さん、ですか…?」
 「あ、はい…」
まさか名前が出てくるとは思わなかった若菜は面食らう。
 「私、身の上話をしたのは後にも先にも和典さんだけですし、つい先日の事ですから、覚えてるんです。確かにしました。お客さんの中で私に屈辱的な言葉を浴びせて喜ぶお客さんの話を。その中でしきりに浴びせられるのがビッチと言う言葉です。ビッチ女、ヤリマンビッチ…、あと口にするのも恥ずかしい言葉にビッチってつけて私に浴びせて来るお客さんがいるんです。その話を和典さんにしました。」
 「今日はそのビッチと口にするお客さんの事でお伺いしたくお邪魔したんです。」
犯人に繋がる情報を前に若菜の集中力はグンと増した。麗美は穏やかな口調で言った。
 「私に分かる事なら全てお話致します。」
やはり品の良いお嬢様と対話しているように感じる。特に何かを隠そうとしたり嘘をついたりする様子は覗えない。素直な性格が垣間見える。
 「そのお客さんは良く利用するのですか?」
 「はい、月に一度は必ず指名頂きます。」
 「名前は何と?」
 「加藤竜彦さまと聞いております。」
 「加藤竜彦…」
 「あ、でも偽名だと思います。皆様本当の名前を語ったりする事はまずないですから。でも意外と下の名前は本名な事が多いようです。プレイ中に偽名で名前を呼ばれてもイマイチ気分が乗らないみたいで、下の名前は本名なんだよなって言うお客様、多いですから。」
 「じゃあ竜彦って名前はあながち偽名ではなさそうだ、と…。」
 「はい。そう思います。」
重要な話を聞けた。捜査が一歩前進したような手応えを感じた。すると脇で話を聞いていた吉田が口を挟む。
 「そのお客様の警察の番号はこれです。」
そう言って携帯に番号を表示する。
 「お客さんの番号はいつも控えてるの?」
 「ええ。控えておけば予約をすっぽかされたり、キャンセルが多かったり、チェンジが多かったり、女の子に危害を与えそうなお客様から電話が来た時点で分かるし、それなりの対応が出来ますからね。あとは初めてのお客様には通常その店の人気の高い女の子をつけるんです。リピート率を高める為に。指名していただける女の子が多ければ多いほど店は儲かるし、お店に好印象を持っていただければその子の予約が取れなくても他の子を利用していただける確率が高くなりますからね。でも2度3度電話してきて指名をしないお客様と言うのは太客にならない可能性が高いんです。要するに浮気性が多い。ですからそのようなお客様にはあまり人気のない女の子を回すんです。色んな目的の為にかかって来た電話は全て登録するようにしてるんですよ?みんなそうだと思います。」
 「へぇ〜…」
デリヘルの裏事情に、見えない努力を色々してるんだなと思わず感心してしまった。


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