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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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喜多と沼沢エリサ-4

 一方、肩を組んだまま夜の街に消えていった喜多とエリサ。何だか分からない事を言い合い、無駄に笑いながら歩いていた。
 「カズ〜、今日どこ泊まんの〜?」
 「全く考えてねーっす!どーせならエリサん家泊めろよ〜♪」
 「ウチ〜?狭いし汚いよ〜?」
 「平気平気♪さすがにムショよりはキレイだろ〜♪」
 「あー、ヒドくね?それ!」
 「ダハハ!!」
 「しょうがねぇ、泊めてやんよ!来たらいーじゃんかよ、カズ〜!」
 「1人じゃ寂しんだろ?エリサちゃん♪」
 「馬鹿いってんなよぉ、カズぅ!」
肩を組み激しく右に左に蛇行しながら歩く2人に住民の飼い犬が吠える。それでも騒ぎながらやがてエリサのアパートに到着した。酔っていたせいか全く邪念がない喜多に対してエリサはそう言う可能性もしっかり頭の片隅に置いていた。
 「おら〜、来てやったぞぉ、エリカの部屋に〜!」
 「いらっしゃいませ、ご主人様〜♪」
 「おう!」
 「だー!靴は脱いでっ!!」
 「欧米かっ!?」
 「ジャパンですから!」
もはや訳が分からなくなってしまったが、気分上々、楽しくて仕方なかった。
 「何だよ、エリサの部屋、何もねーなぁ!」
 「煩いわねぇ。私だっ最近越してきたばかりだからまだ揃ってないのよっ!」
新しくもないが古くもないアパート。六畳一間の部屋にはテレビ、冷蔵庫と必要最低限の物しかなくガランとしている印象だ。
 「まー、ゆったりとセックスできんなー!ダハハ!」
 「させねーよっ♪」
 「ダハハ!」
喜多は畳の上に大の字に寝転んだ。
 「畜生、楽しかったなぁ!」
 「まーね!」
エリサとの会話が落ち着くのはやはり何となく若菜に似ているからかも知れない。USの事務所では犬猿の仲になりそうな雰囲気であったが気心が知れれば相性は良さそうな2人であった。
 「暑いなぁ…」
そう言った喜多にエリサは髪を後ろで束ねてクーラーをつける。
 「電気代かかるからあまり使わないんだけどなー。」
 「ケチケチすんなよ。干からびて死んじまうよ。」
 「はぁ〜っ!?ホテル代ケチってラブホテル泊まった人に言われたくないんですけど〜?」
 「もっともだ!ダハハ!」
もはや娘に言われているようで心地よささえ感じてきた。自分が普通の人生を歩んでいればエリサぐらいの娘がいてもおかしくはない。そう思うとエリサのツンデレの憎まれ口も可愛く思えて来たのであった。


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