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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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喜多と沼沢エリサ-13

 「う…」
喜多が目を覚ますともう太陽の日差しが部屋に差し込んでいた。ふと壁時計が目に入る。時間は6時半を示していた。
 「おはよう、カズ。」
喜多が目を擦り焦点を合わせた先にはジーンズを履き体にピタリとフィットした黒のTシャツを着たエリサの姿があった。
 「あ、あれ…?」
裸ではあるものの腰の上にタオルが置かれた状態で布団に寝ている自分に気付く。喜多はなんとなく覚えていた。昨夜エリサとセックスをした事を。しかしもしかしたら夢だったのかも知れない。喜多はタオルの中のペニスを確認する。すると完全にセックスした痕跡を確認した。
 「ヤッたよ?私と。」
 「えっ…?」
驚いて見上げたエリサは驚く程に清々しい顔をしていた。シャワーも浴びたのだろう。化粧もしている。もうすっかり出勤の準備が出来ている様子であった。
 「だーっ!」
頭を抱える喜多。エリサとセックスをする事は想定外であったからだ。そんな喜多の横に立ち、そしてしゃがむエリサ。
 「私は誰とでもセックス出来るから気にすんなよ、カズ♪デリ嬢呼んだと思えば平気じゃん、ね?」
屈託のない笑顔で喜多を見つめる。
 「し、しかしなぁ…。」
エリサはこれから同じ職場で仕事をする相手と…云々、うなだれ事を言いそうな喜多を見透かす。
 「私ね、前の職場で散々誹謗中傷を受けたのは言ったよね?本当、今口にするのも嫌なぐらい散々言われた。誰かから脅迫も受けた。誹謗中傷のファックスが会社に大量に送られて来た事もあった。強がってはいたけど見えない相手にいつも脅えてた。でもそれが同じ職場の男だと分かり、迷わず刺したの。」
 「えっ…?」
 「さっき自己紹介の時には言えなかったぁ…。警察に通報されそうになったけど、社内的なイザコザをあまり外部に漏らしたくないという会社の判断で私が辞職すると言う形で落ちついたの。私は体を武器にするスタンスは止められないし、止めるつもりもない。男から軽蔑されて否定される事も知ってる。でも私が刺した男は妬みから私に止めろ止めろと言ってた。でもカズは私を心配してさっき私のやり方を否定してくれたと感じた。私はカズに理解して欲しかったの。カズなら理解してくれると思った。こう言う生き方しか出来ない可哀想な私をきっと…。他人から見たら反道徳的な武器だけど、私にはこれしかないの、武器は…。その武器の実力をカズに知って欲しくて私は抱かれた。武器を認めて貰いたくてカズとセックスしたの。私の武器はただの男を悦ばす為だけの玩具?それとも情報や秘密を引き出す事の出来る立派な武器?どっちだった?」
喜多は深く溜息をついて答えた。
 「立派な武器だったよ…。」
 「カズ…」
どんなに快感を得ても決して感じず声を出さなかったエリサが流した涙に戸惑う。喜多は自然とエリサを慰めていた。
 「しょうがねぇなぁ…。理解してやるよ。決してお前を誹謗中傷したりはしねーから安心しろよ。これから一緒に戦ってく仲間だもんな。」
 「カズ…」
エリサは喜多の胸で思い切り泣いた。そんなエリサを抱きしめ髪を撫でていたのであった。


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