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『月陽炎~真章・銀恋歌~』
【二次創作 官能小説】

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『月陽炎~真章・銀恋歌~』-30

31 悠志郎は、柚鈴の両脚を抱えていた手を後ろへとまわして、手のひらで尻を鷲掴みにしてみる。

『きゃあっ!ゆ、悠志郎さん……なにを……!?』

突然のことに、柚鈴は驚いたように身体を揺らした。
悠志郎はそんな彼女を無視して、尻の肉をゆっくりと揉みしだいていった。

『ゆ、悠志郎さん、駄目っ……!なに考えてるんですかっ!』

『こういうことですよ……』

柚鈴を可愛がってやりたくて、もう眠気など何処かへ飛んでしまっている。

悠志郎は尻を押さえていた右手を前にまわすと、下着越しに柚鈴の秘裂を軽くなぞり上げ、淫核を指先の腹でぐっと刺激した。

『あッ……!い、いやぁ…っ!』

頭の上から可愛らしい声が聞こえてくる。

『柚鈴があんまり可愛らしい声で鳴くものですから、つい……』

『そ、そんな声……あ、上げてなかったじゃないですかぁ』

悠志郎は答える代わりに下着の中に指を入れ、まだ湿ってもいない淫核をむき出しにすると、くりくりと軽く滑らすように摘んで弄んだ。

『ああぁんっ』

『ふふふ……ほら、その声ですよ』

そう言うと、悠志郎は不意をついて柚鈴の股間に顔を埋め、間髪入れずに下着を捲り上げて秘裂に唇を押し付けた。

乱暴に吸い上げると、いやらしく秘肉を吸う音がくぐもって聞こえる。

『いやっ!悠志郎さん、駄目っ!こ、こんな……こんなっ……!』

『いい声なんですが、あまり大声を出すと葉桐さんに感づかれてしまうかもしれませんよ』

『んくッ……そ、そんな……ゆ、悠志郎さんが……やめてくれれば……んンッ…』

柚鈴は部屋の外に声を漏らすまいと唇を噛みしめる。
その隙間から漏れる押し殺した甘い声が、悠志郎を更に興奮させていった。

秘裂に指を当て、ゆっくりと潜り込ませる。
濡れそぼった柚鈴の雫が指に絡みつき、ぬめりった感覚を返してきた。

『だ、駄目ですっ……い、入れては……』

指の進入を阻むように、柚鈴は悠志郎の頭を手で押さえつけた。

かなり感じているのだろう。
ふるふると震え始めた彼女の両脚が、その快感の強さを物語っている。

淫核を舌で擦り上げると、挿入した指がぎゅっと締めつけられた。

……この指先が自分のモノなら。
そう思うだけで、既に勃起した肉棒はより硬くなっていくようだ。

『あぁっ……んっ……あふっ……悠志郎……さんっ……私……私っ……』

柚鈴は辛そうにがくがくと全身を震わせ始めた。彼女が感じるのと同様に、悠志郎もそろそろ我慢の限界であった。

素早く袴を下着ごと脱ぎ捨てると、柚鈴を自分の身体の上に跨(またが)らせる。

『え、えっ……悠志郎さん……?』

『ちょっと袴の裾を持っていてください。そう……そのまま少し足を開いて……』

『あっ……ぁぁ…』

『そう、そのまま腰を落としてください』

立て続けに与えられた快感で頭が朦朧としているのだろう。
柚鈴は悠志郎に言われるままに、ゆっくりと腰を落としてきた。

『はぁぁ……な、中に……はいっ……て……』

柚鈴はあっという間に、そそり勃つ悠志郎の肉棒を根元まで飲み込んでいた。

女性が上になると結合がより深くなる。
柚鈴の入口は肉棒の根元を締めつけ、中は生き物のようにうごめいて、亀頭や竿をこれでもかというほどに擦り上げてくる。

袴が持ち上げられているために繋がっている部分もよく見え、視覚的にも快感が倍増される気分だった。

……こ、これは……すごい。

悠志郎は、たまらず腰を強く前後に揺すって突き上げていった。

『んっ……んンッ…ぁぁ…ゆ、悠志郎さぁん……っ……』

袴を持つ手に力が込められる。
絶え間なく襲ってくる快楽の衝動から耐えるように、柚鈴は口元に運んだ裾を噛みしめた。

悠志郎は腰にうねりを加えながら、何度も前後に腰を揺すっては柚鈴の中を往復し続ける。

『はぁぁっ…あっ……奥に……あ、当たるのっ……』

突き上げる度に、柚鈴の口から切なく可愛らしい声がとりとめなく溢れ、悠志郎の腰の動きを激しく加速させていった。

密着した性器からは、秘液を伴った淫猥な音が漏れる。

『柚鈴っ……そろそろいきますよ』

もう、いつ爆発してもおかしくなかった。

限界まで勃起した肉棒にとてつもない快感が駆け上がり、悠志郎は夢中で腰を動かすと、柚鈴の一番奥深くで射精した。

『ぁぁ…あ……はぁ…はぁ……な、中で……熱い…のが……』

柚鈴がびくびくと背中をのけ反らせると、やがてがっくりと力が抜けたように悠志郎の胸に倒れ込んできた。

まだ余韻にひたっているかのように、大きく息を吐き続けている。

『柚鈴……いやらしい子だ……』

『や、やぁぁっ……だって……だって悠志郎さんが……』

『ふふ……でも、私はそんな柚鈴がたまらなく愛おしいんですよ』

そっと抱きしめて、柚鈴の銀髪をさらりと撫でる。

障子の隙間から入り込んでくる夜風が、火照った肌に心地よかった。


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