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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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レイプ撲滅プロジェクト-3

 島田の背中を見送った後、若菜は険しい表情で言った。
 「中垣さん、被害女性の膣から犯人の精液は検出されたの?」
中垣結衣が起立する。
 「はい、両名の膣から男性の精液らしき物が検出されました。今鑑識に回してDNA鑑定を依頼しているところです。」
 「ちなみに過度の摩擦傷は?」
 「それも両名の膣口に確認できました。」
 「そう。ありがとう。」
結衣が着席する。
 「通常のセックスで女性の膣に過度の摩擦傷がつく事はありません。それが確認出来たと言う事は被害者は同意の上での性交渉ではなく間違いなく強姦されたと言う証拠にもなります。良くレイプ犯が言う言葉でヤッてるうちに濡れて来たのは感じていた証拠だと主張する者がいますが、それは大きな間違いです。膣へのダメージから守ろうとする女体のメカニズムが愛液を分泌させるのです。レイプで濡れる=女性が感じている…その主張は通用しませんので特に男性捜査員の皆様には肝に命じて覚えて下さい。レイプされて感じる女など絶対にいませんから。」
男性が聞いて動揺してしまうような事を毅然とした態度で口にする若菜は女性から見て格好良く感じられた。
 「男性だってメチャクチャ興奮してるのにヤッてる途中でフニャッて来たり、勃っちゃいけないタイミングで勃っちゃう時、ありますよね?それと同じです。」
この話をした時だけなぜか嬉しそうな顔に戻った若菜。聞いている方は笑うに笑えない。すぐに咳払いをして表情を戻す若菜。
 「いいですか?犯行に使われた金属バットは恐らく犯人が持ち帰ったでしょうから、指紋がついているであろう一番の証拠を発見するのは難しい。となるとどんな小さな物でも指紋が検出されそうな証拠を探し出す必要があります。島田君が見落とした煙草の吸い殻は非常に重要な証拠になり得ます。指紋はさながら唾液までついてるお宝なんです。そこからDNA鑑定が出来れば被害女性から得た体液と照合出来、駐車場の管理人が見たという男らと犯人が同一人物だと立証出来る。そしてその煙草の銘柄を特定出来ればもし犯人が付近のコンビニで煙草を買ったとすればコンビニに問い合わせて同じ銘柄の煙草が販売された時間が特定出来る。そしてその時防犯カメラが映していた人物の中に犯人が映っている可能性がグッと高くなる。吸い殻一つで一気に犯人への距離を縮められる事を忘れないで下さい。どんな小さな事でも決して見落とさないよう、神経を研ぎ澄ませて捜査に望んで下さい。」
 「はい!」
若菜よりも年上の捜査員が殆どだが、まるで学校の生徒のように返事したのであった。


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