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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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レイプ撲滅プロジェクト-2

 中村が着席したのを確認し若菜が補足する。
 「まず怪しい男を見極める事が重要です。特に女性に目を向ける男をチェックはすべきですが、この時期海に来る大抵の女性は肌の露出が多く刺激的な服装をしてるものです。殆どの男性なら目を向けるのと違いますか?」
若菜はニヤニヤしながら捜査員達の顔を見渡す。いや〜、と頭を掻きながら苦笑いする男性捜査員達。
 「ま、それは仕方のない事です。オスの本能ですから。健康的な男性なら普通の事なんです。私も良く色んな男性からいやらしい目で見られますから。」
そう言ってスカートを捲り太股をチラっと見せる。動揺する男性捜査員達。ドキッとしながらもラッキーと言わんばかりに視線を向けだらしない表情を浮かべた。
 「そう、大抵はそんな目で見てくるの♪その中にまるで獲物を狙うかのような視線を向けて来る男もいるの。目をギラギラさせて威圧感を与えるような視線。レイプ犯は大抵そう言う目をして女性を見るのです。ですから普通の男とレイプ犯の見分け方はまずそこです。女性を見る男の中でそう言う目をしている男を特にチェックして下さい。」
 「了解です。」
中村は答えた。
 「では次に聞き込みの方はどうでしょうか。」
同じく御洗署の刑事、島田真也が起立する。
 「砂浜付近は2日連続で訪れてる客がいなったので証言は得られませんでした。少し離れた場所にある駐車場の管理人に話を聞きましたが、駐車場を閉める19時にはもう1台も残っていなかったそうです。ただその管理人が車で帰る時に現場近くの道路を歩く20台半ばぐらいの男2人が道路で砂浜を見ながら煙草を吸っていたと言う情報がありました。ただ暗くてはっきりとした容姿は分からないとの事でした。」
若菜はピクッと反応する。
 「その現場には行きましたか?」
 「はい。しかしアスファルトの道路でしたので足跡は残されていませんでした。証拠に繋がるような物も特に見当たりませんでした。」
急に若菜の表情が険しくなる。
 「で、何も持ち帰らなかったと?」
 「は、はい…」
若手刑事の島田はなぜか悪いことをしたかのような気持ちにさせられた。 
 「名前は?」
 「し、島田です…。」
 「島田君?」
 「は、はい…」
 「その目撃された男らは煙草を吸っていたのよね?」
 「ええ。暗闇に煙草の火が見えたと言ってましたから。」
 「そう。で?」
 「で?って…」
若菜は呆れたように溜息をつきながら諭すように言った。
 「レイプ犯みたいな人間が煙草の吸い殻をマナー良く携帯吸い殻入れに入れると思う?」
 「い、いえ…ポイ捨てするかと…」 
そこまで言って分からないとなると若菜もいよいよイライラして来る。
 「そうね。涎と言うDNAや指紋がついた吸い殻をそこらにポイ捨てしたかも知れないわね?で、煙草の吸い殻が落ちてないか確認したの?」
 「あ…い、いえ…」
ようやく自分が見落とした物に気付いたようだ。顔に焦りの色が濃く浮かび上がる。
 「島田君、行ってらっゃい。」
冷たく笑いながら手を振る若菜。
 「す、スミマセン!イ、今すぐ…!」
島田は物凄いスピードで捜査本部を出て現場に向かったのであった。


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