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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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レイプ撲滅プロジェクト-16

 USは公安色が強い組織だ。あらゆる分野の地下に潜り潜入捜査を行い情報を集めるのが目的だ。県警本部の特命捜査対策室のメンバーが特殊メイクにより別人になりすました時点でその所属はUSとなる。そう言う意味ではUSとNFPが連動してと言うよりは、NFPの中にUSが属すると言った方が正確かもしれない。よって警察官の中では補えないパーツを一般人から選びNFPが成り立つと言う事だ。必要に応じてUSは増員がなされる予定である。
 県警本部内であからさまに活動を行う訳にはいかないNFP。NFPの活動や会議などは全てUS事務所で行われる事になる。
 水島海岸強姦殺人事件の捜査会議は夕方行われた。各捜査員が一日の成果を報告し、それらを纏める作業を若菜が担って解散となった。明日、今日集まった捜査報告から犯人についての一定の見解を示し、明日朝の捜査会議で発表する。
 特命捜査対策室のメンバーは一旦県警本部に戻り職務をこなしてから帰宅となる。帰宅して言ったメンバーはそれぞれの車で城南市のUS事務所に向かった。若菜の指示だ。ここで初めてNFPメンバー、全員が顔を合わせる事になった。そして自分達の使命はテロリストを捕まえ計画されているテロを阻止する事だと若菜から伝えられた。
 怯えるメンバーは誰もいなかった。それどころか自分らがそのような重大な任務に就ける喜びさえ感じた。
 「いい?私たちは目的を果たすまで、誰一人として欠けてはいけない。誰も失いたくない…。最後にみんなでテロの危機が過ぎた後の、町の…日本中の人々の笑顔を見ましょうね。分かった!?」
 「ハイ!!」
そこに正義感の強い絆が結ばれた。大悟が契りの酒を交わすと騒ぎ始めたが、飲酒運転をする訳には行かない。また後日親睦を図る意味で酒の席を設けると言う事で落ち着いた。
 テロリストとの長い長い戦いの始まりだ。いや、もう既に始まっている。 ある海岸で起きた強姦殺人事件がいよいよ動き出したテロリストの息がかかる事になろうとは知る由もなかった。
 テロリストは道行く人に紛れ街角で煙草を吸い、人々の笑顔を異なる種類の笑みで見つめている…。


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