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背徳のTバック倶楽部
【調教 官能小説】

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【第28話】覚醒の時-1

夕食を作る前に舞と寧々はテーブルで勉強していた。

『ね、わかるでしょ塩素基がここに付くとほら、、
 こっちになるの。だからこれは間違い。
 麦角アルカロイドに似たこれも間違い。だから正解は2番なの、。で次の問題は』

『麦角アルカロイドってリゼルグ酸,エルゴタミン,エルゴメトリン,
エルゴクリスチンがあるけど
 ほ〜ら構造的にはリゼルグ酸を共通骨格にしてるのがわかるでしょ、、。
だから正解は1番、、。 構造式書いてみれば簡単にわかるわ、、。』

 舞のレクチャーは完璧だった。難問が嘘のように寧々の頭に溶けていった。

『、、、、、。凄い』『さすが、、。』尊敬に値する教え方だった。

『じゃあ先生、肉焼いてるからその間に残った問題解いてみて。
同じやり方で何問か解くと完全に身につくと思うから、、。』



舞はキッチンに消えた。大きな冷蔵庫からあらかじめ作っておいた
明太サラダとカニとタイのカルパッチョ、スモークソーセージを取り出し
食事の支度をはじめた。

用意周到、準備はばっちりだった。料理の腕には自信がある舞だったので
逆に盛りつけが完璧に成り過ぎないよう、残り物風に仕上げた。

友人のコックに教わった完璧なレシピでプロ顔負けの味だった。

ただ一つだけ、レストランの料理と違うのは、隠し味に舞自身が入っている
ということだった。2年ものの聖水が媚薬として入っていたのだった。

そして更に招きの祝いとして、おととい採取した寧々の淫汁も
カルパッチョのドレッシングの中にしっかりと混ぜ込まれていたのだった。
淫靡な匂いは華麗に形を変え、魅惑の隠し味になっていた、、、。


『さあお待たせ〜。できたわよ〜こっちきて、、。
熱いうちに食べヨ〜〜。よそってよそって、、』
二人は食卓を囲んで’いただきます’をした。


『ゴメンね、今日は残りもので悪いけど、、今度来たとき美味しいもの作るね、、。』

よくもまあぬけぬけと、、詐欺師のような大嘘だった。用意周到に
それはあらかじめ用意された禁断の媚薬入りの餌だった。


『美味しい〜〜。きゅえ〜〜完璧!!』
『先生すごいですね』

『どれも美味しいけどカニとタイのカルパッチョは特に最高〜。』

舞は白ワイン、寧々はオレンジジュースを嗜んでいた。

話は弾み、クラブの話、TVの話そして学校での恋の話に昇華していった。
舞は少しほろ酔いになり顔が赤らんできた。時は流れ、会話も弾む。
そしてふと、また再び料理の話に戻っていた。

『それにしてもこれって美味しい。ほんと、どうやって作ったんですか?』


『知り合いにイタ飯のコックがいるの。学生時代のクラブの先輩でね。
まあ先輩というより今は知人かな、 お金がない非常勤の頃にアルバイトで
お世話になってたの、その店で、、お、そ、わ、っ、た。完璧に、、。』


『へ〜そうだったんですか。』


『それで、出来上がったあと最後にね、秘密の隠し味を入れるの。
そこはわたしのオリジナルだけど、  そうすればこの味になるわ、、。』

『え〜なんなんですかその隠し味、何〜何〜。
私も料理好きなんで自分で作るんです。 教えて欲しいな〜〜。』


『駄目! ひ、み、つ。おしえない、、。知らない方がミステリアスで素敵でしょ、、。
自分で開拓しなきゃ、、最後の部分は人に教わっったら自分の料理じゃなくなるわよ、、。』

『え〜意地悪ずる〜い、。教えてくれてもいいじゃないですか
教えてくださいよ〜。先生、ね〜ね〜教えて〜、。』


『、、、、、、、、、どうしようかな、、。』

『どうしても教えて欲しい?誰にも言わないって約束できる?』
『本当に秘密のソースなんだから、』



『はい〜〜!トール師匠!約束守ります〜。絶対誰にもいいませ〜〜ん。』

『え〜なんなのそれ、、。調子いいんだから、、。わかった、わかった。』

『秘密の調味料、今日はいい子にしてたから
 特別に寧々ちゃんに  お、、し、、え、、て、、あげる。』



『わ〜ありがとうございます。約束守って私と師匠だけの秘伝のレシピにします!!』


無邪気で可愛かった。学園の高嶺の花で無口でない自然な寧々がいた。

『じゃあね〜、目を閉じて、、、、。いいって言うまで開けちゃだめよ。』
『しっかり閉じててね〜〜。』

『は〜い。』少女は目を閉じた。


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