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ヒューマン・ロール・プレイ
【調教 官能小説】

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〜 家庭科その4 〜-1

〜 2番の特訓 ・ 家庭科その4 ・ 調理 〜


 前回に続き、今日も家庭科の特訓です。 時間丁度に2人の先輩が相談室にきてくれました。 また【9号】寮監のマッサージ機――前回の『足マッサージ』と違い、今回は上腕筋を胸で挟んで肩から手首までをほぐす『腕マッサージ』だったとか――になるかわりに、道具類を一式借りてきてくれたそうです。 【B29番】先輩が抱えた箱に入っていた道具は、フライパン、鍋、お玉、箸、皿等々。 一目で特訓のテーマが分かります。 

 家庭科といえば、調理実習。 

 幼年学校時代の調理実習といえば、育ち盛りの私たちが楽しみでしょうがなかった時間です。 和、洋、中華からリンゴの皮むきまで幅広く食材を扱い、全部美味しく頂きました。 もちろん学園の家庭科ですから、調理実習といっても理不尽な振舞を強制され、膣やお尻を苛(さいな)む時間になるんでしょう。 身体の酷使以外にも、何を口に入れさせられるのか、考えれば不安はいっぱいです。 ただ、ほんのちょっぴり、あくまでゼロではないレベルですが、オートミール以外の食事ができるかなっていう、期待もありました。 学園の食事はお腹を満たすための餌でしかなく、食べる愉しみはありません。 マズイとか苦いとかじゃなくて、そもそも味がないんです。 多少辛い内容があったとしても、大して美味しいものじゃなくても、味がある食事が出来るなら、膣やお尻で料理するくらいどうってことありません――こんな風に考えちゃうなんて、私ってよっぽど味に飢えてるんでしょうか?

「当たり前っていえば当たり前だけど、実際に料理するわけじゃないからね?」

「食材なんて用意できるわけないです」

 私ったら、物欲しそうな眼つきだったんでしょうか? マジマジと私を眺め、【B29番】、【B22番】先輩は呆れたように肩を竦めました。

「教えてあげるのは、調理用具の使い方とか、盛りつけとか、ザッとしたイメージだから」

「調理実習って、にに的には家庭科の中だと一番チョロイです。 適当にやってても、まあ、それなりに落ち着くです。 こういうのが得意かどうかって、センスがあるかないかだから、つまり『にに』にはセンスがあるんです」

 ツン、鼻を高くして得意そうな【B22番】先輩。 

「センスがあるかどうかは知らないけど、ににの料理は綺麗だったよ。 まあ、誰が作ったかなんて、あんまり覚えてないけどね、Cグループ生の時は。 兎に角マトモな料理を食べてるってだけで、下手したら泣きそうになるくらい嬉しいんだけど、美味しいかどうかって言われてたら……ぶっちゃけ味なんて分かんない」

「これだから安い舌は……ににはちゃんとした味付けじゃないとダメです」

「味が分からないせいでビックリして、吐いちゃうコもいると思う。 心配しないでも、そのうち元に戻るよ。 Bグループは職業実習があるから、ちょいちょい学園の外で食事ができるんだ。 だから、私も去年は舌がいかれちゃってたけど、だんだん味覚も戻ってきたと思う。 Cグループの時って、ほんっっとに舌を使わないもんで、あ、本来の食事を味わうためには使わないっていう意味でね? お道具を掃除したり、オマンコを舐めたり、そういう風にしか使わないっていう意味よ? でさ、急に食べたとしても塩辛いとかしょっぱ過ぎるとか甘すぎるとか、そういうのは分かんないんだコレが」

「みんなそう言ってたですね。 まあ、にには違うですけど」

「っていう自意識過剰な『にに』は置いといて、多分お前達も、舌は麻痺してるんじゃないかなぁ。 だからさ、料理を食べて味が変だったり、味見してもサッパリ分からなかったとしても、それって当たり前なんだ。 ヒトって生き物だからさ、使わない感覚はすぐ鈍っちゃう」

「という味オンチな『にっく』は置いといて、学園の食材は最高級って思います。 野菜は新鮮だし、お肉は霜が降ってるし、調味料からして一流のブランド物が揃ってるです。 もしも料理が変な味になっちゃったら、それは『舌が鈍ってる』か『料理が下手』のどっちかてことです」

「食感は分かると思うな。 歯ごたえとか舌触りとか、それだけでも『料理食べてる』って気分は出るよ。 だから味は割り切ってさ、それ以外を楽しめたらいいんじゃない?」

「同感です。 せっかくマトモな料理を食べられるっていうのに、味が分かんないからショックを受けるなんて、ただのおバカさんです」

 舌が麻痺する……そんなこと考えてもみませんでした。 美味しいものを食べたら、無条件で美味しいと感じられるとばかり思っていました。 22番さんは先輩の話に素直にうなずいていますが、私からするとショックです。 せっかくの楽しみが奪われちゃったわけですから。 

 とはいえ、いいことを聞きました。 【B29番】先輩が言った事が言葉通りなら、Bグループになったら『普通の料理』を食べる機会が増えるっていってました。 Bグループになったら簡単な服が着れることや、後輩を顎でこき使えることは知ってましたが、学園の外で食事まで出来るようになるんですか? それって、今の私にとったらスゴイことです。 大袈裟かもしれませんが、生きる希望が湧いてくるレベルです! ちょっと、これは気合を入れて、一刻も早くCグループから進級しなきゃダメですね。



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