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カゲキに愛して。
【女性向け 官能小説】

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社内恋愛-2

***


 会社から二駅離れたところにあるデパートの、夜景が綺麗に見えるイタリアンレストランで夕食を済ませた。
 桜のように薄く綺麗な色のシャンパンを飲みながら、コース料理をふたりで楽しんだ。

 彩り野菜のソースが効いた鯛のカルパッチョ、グリル野菜の盛り合わせ、海老ときのこのアヒージョ、それから茄子とベーコンのトマトソースパスタにパリパリに焼かれたチキン、デザートは三種類のジェラートとフルーツの盛り合わせ。

 彼もわたしも、頬を上気させながらすべての料理をすっかり食べてしまった。

 彼に手を引かれるままに、夜の街を歩いていく。
 月曜日の夜だというのに、夜の街は賑やかで、そして毒々しいまでに色鮮やかだった。
 角を曲がって、さらに奥へと進む。だんだんと街の様子が変わってきた。

「真緒って、細いのによく食べるんだな」

 白い息を吐きながら、緒方さんが笑って言った。

「わたし、大食いなんです。恥ずかしい」
「いいじゃないか。おいしいものを残さず食べる。いいことだと思うよ。きっと作ってくれたひとも、その料理を運んでくれたひとも片付けてくれたひともみんな喜んでくれているはず」

 あぁ、いいなぁ。このひとのこと、わたし、ほんとうに好きだ。ネオンに照らされた彼の横顔を見ながら、こういうひとだからわたしは好きになったんだ──と思った。
 かっこいいだけじゃない。こういうところに、いいなと思わせられる。
 きっと彼は、ひとの美点に誰よりも早く気がつくひとだ。そしてそれを、本人にいとも簡単に伝えてしまえる。裏表のない、シンプルな言葉で。

「おいしいものをたくさん食べたし、今日は金曜の回数を超えるかもなぁ」
「回数、ですか?」
「そう。真緒、どのホテルがいい?」

 ズラリと、愛を交わすための場所が並んでいた。そのケバケバしい光に、わたしは圧倒されてしまった。

「わ……。えっと……あの、お任せします……」
「了解。じゃあー、あれにしよう」

 手を引かれて、光のひとつの中へと入っていく。バリ島あたりのリゾートホテルをイメージしているかのような、遺跡を思わせる石像が幻想的なホテルだった。
 パネルから部屋を選び、エレベーターに乗り込む。月曜日だというのに、九割ほど部屋が埋まっていることにびっくりした。
 繋いだ手を見つめる。ドキドキしてきた。ホテルを利用することも久しぶりだった。

「何か、お酒でも頼む?」

 部屋に入り、コートを脱ぎながら緒方さんが言った。わたしは喉が渇いたときにしますと言って、自分もコートを脱いだ。
 大きなベッドに圧倒される。照明の落とされた部屋は広く、心地良い温度に設定されていた。

「そのネイル、よく似合ってる」
「あ──ありがとうございます」

 緒方さんがわたしの手を取り、薬指にくちづけをした。
 足元から力が抜けていくような感じがした。
 服を掴むように腕をまわして抱きしめられる。呼吸をするのが難しく感じるほどに、強く。

「同じフロアにいるのに──抱きしめられないのはつらかった」
「緒方さん……」

 甘く、胸が締め付けられるような切なさを感じる声。耳元で何度も愛の言葉を囁かれる。身体が蜂蜜のように蕩けてしまいそう。息があがる。
 もつれ合うようにベッドに倒れこみ、彼がわたしの服を乱暴に脱がせていった。

「真緒、好きだよ……」

 囁きながら、彼がわたしの首筋にキスをする。鎖骨に、胸元に、キスマークが増えていく。
 下着が取り払われ、素肌がシーツに触れた。

「んっ……あぁんっ……ふぁっあっ……あっあぁんっあっはぁんっ」

 彼がわたしの乳首にしゃぶりついた瞬間、身体にビリビリと電気が流れたような感じがした。
 舌先を使って、乳首を転がすように舐められる。思わず右手がシーツを掴んだ。

「ちょっと舐めただけなのに、真緒の乳首、こんなに硬くなってる……」
「や……ぁっ、あんっ……恥ずかし……」

 彼の両手の親指とひとさし指が、乳首をくにゅくにゅと捏ねるように動く。下唇をゆっくりと這うように舐められ、わたしは腰をくねらせて喘いだ。

「真緒、可愛いよ……そんな顔をされると、我慢できなくなる」

 緒方さんがカチャカチャとベルトを外しながら言った。

「真緒の顔を見ていたら……ほら、俺もこんなにギンギンになってる」


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