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秘密は21号室で
【同性愛♀ 官能小説】

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柔らかい朝-1

第7話(最終話) 柔らかい朝

千帆の目が覚めると、すでに陽は高くなっていた。
陽がカーテンを通して部屋の中は明るくなっている。
向こうを向いて寝ていた弘美も千帆に気がついて目が覚めた。
時計を見ると朝の9時近くになっていた。
寮では朝の忙しさが終わった頃だ。
二人は寮の共同トイレを思い出した。
とりあえず、何も騒動は起きていないようだ。
二人は昨夜の事件を皆に知られず逃げ切ったことを理解した。
千帆と弘美は顔を見合わせた。

「千帆さん…、あの後わたし、どうなっちゃったの?」

「疲れて眠っちゃったのよ」

「そうなんだ…」

記憶が途絶えている弘美は不思議そうな顔をした。

弘美は自分の下腹部に手を当てた。
便秘が始まった春以降、こうやって触るのが癖になっていた。

(ない!)

膨満した丘がなくなっている。
下腹はすっかり平らになっている。
高校生までの弘美のお腹はこうだった。
弘美は健康だった時の身体にやっと戻れたのである。

千帆は目の前で、弘美の顔が驚きから喜びに変わっていく様子をしっかり見ていた。

「よかったね、弘美ちゃん」

「ありがとう、千帆さん!」



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