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秘密は21号室で
【同性愛♀ 官能小説】

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憂うつな春-3

大きく深呼吸すると、下腹部に力を込めた。

「ふううん〜〜っ!」

目を固く閉じ眉間にしわを寄せる。
1週間前に出した時も、硬いカチカチの便に痛みを感じながら1、2個出しただけだった。
弘美はこぶしを握り締め満身の力を込める。
菊状にしわの集まった尻の穴が内側から盛り上がる。

「んんーーーっ!」

たくし上げたスカートの柔らかい布地を握り締める。

「うう〜ん!」

尻の穴は、盛り上がりと収縮を繰り返した。
だが、穴の中心が開くことはなかった。
便意そのものが来ないのだ。
直腸が便意という感覚を忘れてしまったようだった。
首をかしげる。

「出ない…」

弘美は下腹部を撫で回した。
充満した便とガスのため、明らかに一回り大きくなっている。
加えて、近頃の運動不足のためか、以前よりぜい肉が付いたようにも感じる。

(高校生の時の方が健康的だった…)

弘美は情けない気持ちになってため息をついた。
今日の季節外れの暑さのため、狭いトイレの個室で力むと再び汗ばんでくる。
弘美は、腸内に滞留した便臭が自分の汗に滲み出てくるような不快感にとらわれた。

(もういや…)

排便をあきらめた弘美はイライラしながらパンツを上げた。



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