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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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再会-7

 「おっ…、ウマいな…!」
それは刑務所での食事がまずかったからと言う訳ではなく、一口食べてすぐ分かる美味さであった。
 「でっしょ〜?蕎麦屋のカツ丼は美味しいのよ♪特にここのは最高なんだから!」
 「確かに最高だ!」
喜多はそれから無言で食べ続けた。食べ終わったのは殆ど一緒であった。
 「なぁ、もう一杯食いてぇんだけど…」
若菜はニヤリと笑う。
 「奇遇ねぇ…、私も♪おじちゃん!あと2人前追加で!」
若菜が手を上げてそう言うと澤口は待ってましたと言わんばかりにすぐ返事した。
 「だろうと思ってもう作ったよ。」
予想して予め作り始めていたようだ。
 「さっすが!気が効く〜!」
目の前に出されたカツ丼に2人は箸をつけた。
 「オマエ、いつもお代わりするのか?」
 「うん。」
 「…見かけによらず大食いなんだな。」
 「えっ?どうゆー意味??」
 「いや、大食いの割にはスタイルいいなって…」
若干恥らったのは喜多の方であった。若菜はニヤッと笑う。
 「和ちゃん、私の体にムラムラしちゃった??」
喜多は咳き込む。
 「ち、違うわっ!大食いの割には太ってないって意味だろう!?」
 「アハハ!分かってるよぅ♪まー、それだけ動いてるし、鍛えてるからね。」
喜多は思い出した。
 「そっか…。そうだよな。男勝りの筋肉つけるには相当な努力してるって事だもんな。しかし本当に強いよな、オマエは。大したもんだよ。」
田口事件の際、その若菜の力には驚愕させられたものだ。元々若菜はそれ程大した刑事ではなかった。それがあれほどまでに強くなった裏には並大抵ではない努力があった事だろうと喜多は思った。 
 「和ちゃんだって大したもんだよ。模範囚だったんだもんね。」
 「オマエだってそうじゃなかったのか?」
 「え〜?模範囚なんかじゃなかったよ。上部の人間が圧力が動いて少し早く出れただけ。言ってみればズルしただけだから。」
ペロッと舌を出した。
 「それだけ警察はオマエが必要な人間だと判断した証拠だろ。それに比べて俺は自ら頑張らなきゃ早く出れなかったって事だ。」
 「でも早く出たいから努力した訳じゃないんでしょ?」
 「さぁね、どうだかな。」
喜多が嬉しそうな顔をしたのは自分の罪を反省し悔い改めた事を若菜が感じてくれているようであったからであった。 


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