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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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再会-5

 「オマエ、相変わらず頭おかしいな!」
 「普通よ、普通♪だいたい出所したばかりで美女とドライブ出来るなんて幸せでしょ?」
 「オマエ、良く自分の事を美女美女言えるな…。」
 「だって美女じゃない?私ぃ♪」
喜多を見てニコッと笑う。
 「…」
確かに美女である。思わず照れ臭くなり顔を正面に向ける。
 「あ、危ねぇ!」
ふと前を見ると赤信号の交差点をそのまま突っ切ろうとしていた。
 「キャッ!」
急ブレーキをかける若菜。激しいブレーキをたてながら停止線をだいぶオーバーして車は止まった。
 「危なかったぁ…。」
本気で焦った若菜は大きく息を吐く。
 「悪いがまだ死のうとは思って…」
喜多がそう言いかけた時、急ブレーキをかけた若菜を通行人の中学生2人組が何やらこちらを見て笑っていた。若菜は窓を開けて怒鳴る。
 「笑ってんじゃないわよ!クソガキ!!」
あまりの形相に中学生達は
 「鬼ババァ!!」
と馬鹿にして逃走した。
 「お・に・ば・ば・ぁ…??」
頭から湯気が出るのではないかと言う程の殺気を感じた喜多。
 「落ち着けよ…。」
 「鬼…、しかもバハァって言ったのよ、あのクソガキども!!」
まさに鬼だ。さすがの喜多も怖いが必死で宥める。
 「鬼じゃねーよ。オマエは美人だよ。ホント可愛いから安心しろよ。」
喜多からの意外な言葉に表情が緩む。
 「本当??」
 「あ、ああ。本当だよ。」
若菜からようやく殺気が消えた。
 「だよねー。私が鬼ババァな訳ないもんねー。ま、ガキの言う事なんか真に受けないけどね♪」
 「…(め、面倒臭い女だ…)」
そう思ったが機嫌を直してくれた若菜に胸を撫で下ろした。
 確かに美人だ。まだ二十歳台にも見える。しかし若い女性には備わっていない女の色気を感じる。端整な顔立ちだが笑うと人懐っこく憎めないタイプの美人だ。胸も大きい。スカートも短すぎず長すぎずの男心をくすぐる脚の見せ方をしている。良いスタイルをしている。スィート系の香水もたまらない。長い間服役してきて出所してすぐには刺激が強すぎるいい女に見える。
 (ヤリてぇなぁ…。い、いや、ダメだ。俺はもう昔の俺じゃないんだ。)
喜多は服役中、自分がレイプした女の悲痛な顔が毎晩夢に出てきた。その度に苦しんだ。後悔の念しか浮かばなかった。喜多はもうレイプという残忍な行為は二度としないと決めていた。そんか喜多さえも惑わす若菜を『美人』と認めざるを得なかった喜多であった。


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