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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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始動-3

 若菜を上座にしてメンバーが席につき視線を向ける。
 「みんな、いよいよ明日からNFPの極秘任務が始まるわね。心の準備はできてるかな??」
 「はい。」
みんないい目の輝きをしている。そんな中、啓吾が嫌な予感を感じたのは若菜がニヤッと笑ってこっちを見ているからだ。
 「カセイ君!声が小さいわよ?」
 「!?大丈夫ですよっ!!気合入ってますから!」
むきになり言った。
 「アハッ!うん、いいわね。やる気だけは全開ムケムケみたいね!」
 「!?」
さとみからだけ失笑が漏れた。マギーは完全無視、結衣は恥ずかしそうに下を向いていた。男性陣は意味が分からずキョロキョロしている。そんな一見ふざけた人間に見える啓吾たが、若菜の嫌いなタイプではない。いいムードメーカーになってくれそうな啓吾に期待する。
 「さてと…」
若菜の顔付きが変わった。一瞬にして場の雰囲気がガラリと変化する。表情一つでこれだけの緊張感溢れる雰囲気を作れる若菜はやはり凄いんだと全員が感じた。
 「過去に私がどんな事件に立ち向かい、そしてどういう事をしてきたのかはみんな知っている事だと思う。犯罪はどんなものでも決して許せない。特に私は性犯罪…もっとはっきり言うとレイプ犯罪だけは絶対に許せないの。湯島武史、田口徹…、彼らが中心となりこの地にレイプ犯罪は根付いてしまった。2人の存在が消えた今もなおレイプ犯罪は消えるどころかまた活発化してる。私はこの世からレイプ犯罪を抹消したいの。手始めにレイプのメッカと呼ばれている忌々しいレッテルを根刮ぎ剥がすつもり。私がここで捜査を行う事になった限り、命をかけて立ち向かうつもり。警視庁本部がこの極秘任務を遂行させる事を決断したのはまずレイプのメッカとされるこの千城県でのレイプ犯罪を撲滅する事が全国に広がるレイプ犯罪の連鎖を断ち切り沈静化させる一番有効的な手段と考えたからでしょうね。田口徹事件では皇室にも被害が及んだ事も知っているわよね?私が思うに警視庁本部以上のもっともっと大きな所から、日本からレイプ犯罪を撲滅するよう指示が出ているんだと思う。まだ実感はないかも知れないけれど、私達は非常に重大な任務を任されている事は間違いない。国家レベルの任務を遂行するのがこのNFP。みんなにはその自覚を持って任務を遂行して貰いたいの。いいわね?」
 「はい!」
説明するまでもなかったかな…、そう思わせてくれるみんなの表情であった。


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