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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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始動-1

 「おはようごさいます。」
 「おはよう!」
凛とした姿は朝からだ。とても35歳に見えないぐらいに若々しいその容姿。それでいてどこか風格のある若菜の存在感は他を寄せ付けない。擦れ違う男性を惚れ惚れさせてしまう。若菜を目にする年上だろうが年下であろうが必ず声をかけてくる。
 「かっこいいよなぁ、上原さん。」
 「あんな人が彼女だったら毎日が楽しいんだろうなぁ…」
男性からも憧れの存在だ。彼女だったらと言っても、 いざ付き合えるとなればきっと躊躇するだろう。全員がこれまでの若菜の壮絶な歴史を知っているから…。その歴史を背負える自信のある物はほぼ皆無であった。同じ空気をしながらも、異次元にいる人…、そういう認識である。
 しかし当然若菜には他人とは異次元空間にいると言う自覚はない。イケメンを見れば心を奪われる事はないものの目は奪われてしまうしスマホでゲームだってする。務めて周りの人間との間にある敷居を取り除こうと努力している。
 (ああ、昨日の俊介のクンニ…気持ち良かったなぁ…。)
若菜は何食わぬ顔をして昨夜の…、いや結局徹夜で燃えに燃えた俊介との熱いセックスを振り返り少し濡らしてしまっている。
 (オナニーしたなってきちゃった…。でもダメ、朝から…。我慢我慢…。)
若菜は今でもオナニーをよくする。当然他人には言わないが俊介には「30歳過ぎた女のオナニーっていやらしいよな。」と言われる。若い頃から慣れ親しんだオナニーはそう簡単には止められなかった。
 出張先のホテルではじっくりと時間をかけてエクスタシーに達する。自らを焦らすような、そういうオナニーが大好きであった。じっくりと快感を味わい満を持してエクスタシーに悦ぶのだ。
 そしてオナニーと同じくらいに好きなのは俊介とのセックスだ。職務で悲惨かつ非人道的なレイプ案件と深く関わって来た若菜は俊介との愛情に溢れるセックスがたまらなく好きなのだ。レイプと言う、本音はあまり関わりたくないつらいものと立ち向かうには愛情溢れるセックスは不可欠であった。やはりセックスとは愛を確かめ合うものだと思わせてくれるのが俊介とのセックスだ。俊介が求める事なら何でも受け入れてしまう。例えレイプごっこがしたいと言えば、それさえも受け入れる事だろう。なぜならレイプごっこをしても俊介の根底には自分に体する愛情があるから。実際には俊介がレイプごっこをしたいと言う事は絶対にないのだが…。


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