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愛すべき彼女と肉塊
【学園物 官能小説】

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Runa:「優しさの呪い」-4

「なーんてね!嘘だよ!」

彼の顔にいつものゲスな感じの笑みが戻り、私の固定された腕を離した。

「ねえ、俺がそんなこと本当にすると思った?」

彼は声を出して笑っている。

何がそんなに面白いのだろうか、決して笑い事ではない。

「そういうことばっかやってると、嫌われるよ。」

彼は私に何をさせるつもりなのだろう。シンプルにしてオーソドックスな展開に持ち込まれるのが、普通だと第3者も思うだろう。

他に何が。

「ごめんね、怒らないでよ。」

彼は再び私の胸を触っている。この人は呼吸をするように私の胸を触っていないと死んでしまうんじゃないかと思う程だった。

「エッチが目的じゃないなら、どうするつもりなの?」

思えば、勇樹に身体を触ることを許可した覚えはないのだが、今更何を言っても無駄だな、と結局このままになっている。

「瑠奈ちゃんにこれを飲んでもらおうと思って。」

勇樹は私に白い楕円形の錠剤を見せてきた。

「なんなのこれ?クスリ?」

「まぁ、そんな感じ。これ凄い高かったんだよ。その代わり安全性は保障されてる。」

「なにそれ…。私がこの薬を飲んだらどうなるの?」

如何にも怪しい。どうせ中身は、私の体の感度を上げるだとか、そう言った類のものなのだろうと思っていた。

「それは、飲んでからのお楽しみ。」

「今飲まなきゃダメ…?」

私はあわよくばこの薬を持ち帰ったフリをして飲んだフリができるのではないかと思ったが、

「もちろん、今飲んで。ほら、瑠奈ちゃんが大好きな飲み物も持ってきたよ。」

と、保健室で私の膣に流し込まれたあの白いジュースを取り出した。

私に喧嘩でも売っているのだろうか。飲み物のチョイスが腹立たしかった。

さすがにこの状況は薬を飲まないように逃れることは不可能だろう。

しかし、彼に痴漢から助けてもらったことを考えるとこのくらいのお願いは聞いてあげるべきなのかなと、どこかで思ってしまった。

錠剤を口に含み、勇樹の買ってきたジュースの蓋を開けて薬を飲みこむ。

とりあえず、飲んだ直後に身体になんの変化もなかった。

「これ、明日の朝起きたら使って。多分必要になるから。」

と勇樹は薬局のロゴが入ったベージュの紙袋を渡してきた。

「明日の朝まで中身は確認しちゃダメだよ。」

封を開けようとした時にそう言われたので、断念してカバンに紙袋をしまった。

「きゃっ!」

紙袋をしまった途端、勇樹が後ろから抱きついてきて、私の胸を両手で触っている。

「ちょっと、なんなのよ!」

「瑠奈ちゃんのおっぱいホント大きくて柔らかくて、癖になるんだよね。だから、ちょっとだけ触らせて。お願い。」

痴漢を撃退してくれた男が痴漢紛いなことをしてちゃ台無しだと思った。そしてこの勇樹という私専門の痴漢を撃退する人間は周りにいないので、諦めるしかないと虚しく悟った。

「あっ…」

それでも、今朝の痴漢よりも触り方がいやらしくて、尚且つ丁寧な彼の手つきに私は少しだけ感じてしまった。

そして、その日は疲れていたのか私はカバンの中に入れた紙袋の中身を確認せずに、早い時間に眠ってしまった。



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