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学校の風習
【エッセイ/詩 その他小説】

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ちょっとした思い出-1

中学二年の時の生徒手帳を出してみる。
金曜日の時間割をあらためて見てみる。

〔1〕英語(英語1)
〔2〕理科(理科2)
〔3〕国語(国語2)
〔4〕数学(数学3)
〔5〕保健(普通4)
〔6〕社会(社会3)

科目に続いて表記は、その時間に移動する教室を示している。
我が中学校では、すべての科目に指定された教室があり、そこへ移動して授業を受けることになっていた。
とは言え、数学の教室だからと言って公式や図表とかが貼ってあるわけではなく、
国語の教室だからといって、文豪の肖像画が飾ってあるわけでもない。
原則、「よそのクラスの教室」なのである。
朝のホームルームは、「自分の教室」で行う。私の場合時間割に記されている「社会の3」教室が自分の教室であった。
「予鈴」が鳴るとみんなカバンを持って次の教室への移動が始まる。
授業と授業の間の休み時間は、たいてい教室の移動のために使われていた。
そして教室の机の中に私物は置いておけなかった。
この「移動教室」、面白いと言えば面白い。各時間で教室から見える風景が変わるのだから。
そして各クラスの「掲示係」が、他のクラスや別の学年の生徒の目を意識して、掲示物に工夫をこらしていた。

もちろん困惑する事は何度もあった。その例として休み時間に
違うクラスの友だちに約束の確認をとろうとすると、そいつがどこの教室に移動しているのか、一度そいつの「自分の教室」に行って調べなければならなかったりしてね。
中学校はどこもこうなのかと思ってたら、同じ区域の中学校でも教室を移動するのはせいぜい美術、理科実験、技術家庭科、視聴覚くらいだと聞いて驚いた。

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話をはさむけど、自分は神戸市立の小中高をくぐった。
だから「うわばき」という風習がなかった。
自分が通った神戸市立の学校では、登校しても靴をはきかえずそのまま廊下へ、教室へ入っていくのが当たり前だったから。
外国人の多い神戸ゆえの風習だったのかねぇ。
学園ドラマの登校シーンを見ていると、
「なんでこいつら学校入るのに靴をはきかえなアカンねん。」と思ったね。
ちなみにデパートの床をリノリウム張りにして、靴のまま店内に入れるようにしたのは、「神戸の白木屋百貨店」だったって説がある。

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年の離れた妹が、自分と同じ中学校に入ったけど、もうその移動教室の風習はなくなってた。
むしろ残念だった。



以上、お読みいただきありがとうございました


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