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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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NFP-6

 サインを断られた恥ずかしさを隠し平静を保とうとしている若菜と恨めしそうに若菜を睨むさとみの構図が滑稽であった。間に挟まれ苦笑いするしかないさわチンが佐藤に助けの視線を送る。
 「ま、まぁ、そう言う事になったから宜しく頼むよ。」
その言葉に何の統率感もないバラバラな返事を返した。
 「毎回毎日極秘任務を行う訳ではない。あくまで特命捜査対策室の仕事をメインに勤めて貰いたい。決して周りに怪しまれてはならないからな?一人一人自覚を持って任務に当たってくれ。」
 「はい。」
先ほどよりは統率感が出た。さとみだけはまだ少しいじけている様子であったが若菜はもうすでに気を取り直していた。
 (さすが!)
さとみ以外のメンバー達は若菜の姿を見てそう思った。若菜のこれまでの経緯、経歴は十分過ぎる程に知っている。しかしリーダーとして認めるには実際にその実力を見てからでなければ疑心の念は拭いきれない。しかし若菜にはこの人についていけば間違いないと思わせる独特かつ孤高な雰囲気が備わっている。背中を見るだけで十分だ。誰もがリーダーとして認めた。いじけているさとみ以外は…。
 「まずは山ほどある千城県内、特に城南地区における未解決のレイプ事件の捜査に着手してくれ。あくまで通常捜査優先だ。その中でどうしても法律の壁を乗り越えなければならない場合は報告するように。私が判断し指示を出す。いいな?決して独断で判断しないよう、くれぐれも肝に銘じて捜査に励んでくれ。」
 「はい。」
背筋を伸ばして敬礼で答えるメンバー達。会議室を出るとそれぞれの席に戻る。
 「梶原さん、過去5年間のレイプ未解決事件のリストを下さい。」
特殊捜査対策室次長の梶原重里を呼んだ。年齢は40歳、紳士的で生真面目な人格は多くの署員からの信頼を得ている。人当たりも良く、年下で女性の若菜にも敬語で丁寧な応対をする。
 「どうぞ。」
若菜はニコッと笑い受け取る。
 「ありがとうごさいます。」
 「いえ。膨大な数になりますが…」
リストの厚さはそれを物語っていた。数としては2万件を超えていた。
 「予想はしていたけど、これだけ未解決事件があると警察は仕事をしてないと思われても仕方ないわね…」
 「申し訳ございません…」
肩をすぼめる梶原。 
 「梶原さんが悪い訳じゃありません。警察だってパトロールを強化して努力はしてるのにこれだけの未解決事件があるんだから、レイプ犯もただの素人っ手訳ではなさそうね…。」
解決事件を入れればレイプ事件としては3万を超えている。若菜はそのリストに目を通す。


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