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同棲ラプソディー
【女性向け 官能小説】

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俺の家なのにチャイムを鳴らすという不思議な現象。
俺のいない俺の部屋に吉見がいて
俺の友達の為に吉見が夕飯や酒を用意して
俺たちの帰りを待っているという
その状況になんだかドキドキした。

「なんで自分の家でチャイム鳴らすんだよ」
「鍵を渡しちゃって、今持ってないんだよ」
「そうか。吉見に渡しちゃったもんな?」
マサがニヤニヤした。

「なんだよ。そのよしみちゃんが彼女なのかよ」
「まだ合いカギは渡してないのか」
「だから彼女じゃないって」

ドアの前で大の男4人が小さい声で笑いながら話していると
ガチャガチャと鍵を開ける音がして
昼間の可愛いカッコの上にエプロンを付けた吉見がドアを開けた。

「おかえりなさい」
「ただいま」

自分の家なのに
「ただいま」って何年ぶりだろう。

「お邪魔します」
どかどかとオトコ4人が家に入り
リビングに用意された料理に驚いた。

「こんなに作ってくれたのか。悪いな」
そう言って吉見のほうを向けば
「いつものお礼」
なんて可愛く笑う。

「吉見、そのカッコも顔も料理もいつもと違いすぎだなぁ〜」
とため息をつくと
「はぁ〜?何よそれ!人がせっかく作ったのに!
カッコだって顔だって料理だっていつもと同じでしょう!」
と、怒った。

良かった。いつもの吉見だ。




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