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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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おかえりなさい-1

所々色づく紅葉を目にし、冬風になびく樹の音を耳にする。私と佐伯君はのんびりとした
足取りで、公園のベンチへ向かう。

「この缶コーヒー100円だってよ!普通にコンビニで買ったら130円もするのに。何だか得した気分だよなー。たかが30円されど30円、何だろうなこの喜び、達成感でも
優越感でもないし、何だか不思議だよな。」

久しぶりに見る彼の守銭奴っぷり、彼が戻って来た、私の元に…。それを実感する。私の
隣に座り伸び伸びとコーヒーを口にする。私はそんな彼を見て微笑む。

「何?」
「あっいえ‥別に。」

視線に気づき振り向く。

「…ただ、不思議だなぁーって。」
「へっ?」
「こうして彼方が私の隣に居る…って。」
「柊…さん。」

あんな事があって、もう彼と一緒になれないのかと思ってたのに。

「不思議なものか、だって俺達は恋人同士、付き合ってるんだぜ!だから。」
「恋人同士…。」
「!…。」

ボソッと言った私の言葉にハッと反応する彼。

「…確かにあの時は巴ともう一度付き合って居た、そして…君を独りにしてしまった。」
「いえっ!だってそれは、風馬君が。それに傷ついた巴ちゃんを救ってあげたいと思ったから。」
「別に、それは。」
「いいえっ!それは彼方が優しいから!だから。」
「それでも俺は君を独りにして寂しい思いをさせてしまった!」
「佐伯…君。」
「君が一人の間、アイツに相当付きまとわれたんだってな。」
「はい、私が独りぼっちが嫌な事を知っててっ!?」

私がそう話していると彼は突然私を強く抱き締めて。

「あ…あのっ。」
「寂しい想いをさせてゴメン!」
「……。」
「けど、もうそんな思いはさせない、学校でまたアイツが言い寄って来ても、俺が君を
護るよっ!」
「佐伯…君。」

彼に抱き締められ、気付く。

私は、彼に愛されている、大事にされているんだなぁーと。


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