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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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第0章 FROM LADY GUN-2

 若菜が特命捜査対策室への転属を望んだのは湯島武史から始まった千城県でのレイプ被害が収束の兆しを見せていないからだった。湯島武史、田口徹の事件ですっかりレイプ事件が多い県だと一般に広まっており、よからぬ掲示板などでは千城県はレイプのメッカだという風評が定着してしまった。勿論警察の警備は強化されているが、それをかいくぐり千城県でレイプする事が性犯罪者のステイタスになっている。事実、千城県でレイプをしたというネット上の書き込みには多くのアクセスが集中し、閲覧者からは賞賛のコメントが残されていた。とくに賞賛を受けるのはやはり婦人警官をレイプしたという書き込みであった。その画像まで掲載されると神の仲間入りだと称えられた。事実、月に2〜3人の婦人警官、女性刑事がレイプされたという報告は上がってくる。掲示板も国外のサーバーを無数に経由している上にサイト管理が国外で行われている為に対処が困難である。故に警察として出来る事は警備の強化と女性署員達の自己防衛の徹底ぐらいなのであった。署長になってもその動向を常に確認していた若菜は署長という椅子に座っている事に我慢出来なくなったのであった。
 サイバー対策室の力を借りてレイプに関する裏掲示板を全てチェックしていた。中にはレイプツアーと称し人員を集め集団で千城県に来てレイプを行うという非道な行動まで発見された。もう若菜は限界であった。気付いた時には警察庁長官を前に机を叩きつけていたのであった。
 さっそうと県警本部に現れた若菜は一際目立つオーラを発していた。誰もが注目し道を譲った。圧倒的な存在感、威圧感、気だけで投げ飛ばされてしまいそうだ。感覚でこの人には敵わないという事が分かってしまう程の存在感であった。若菜は警察に従事する人間からすれば生きた伝説である。伝説を前に体を強張らせずにいられる署員など誰一人としていなかった。
 本部長・佐藤幸一に挨拶を済ませ特命捜査対策室に入った若菜を待つ約40人の署員は、その姿を確認すると同時に背筋を伸ばし直立し敬礼を行った。その一人一人の顔を確認した若菜は凜とした姿勢で敬礼をする。敬礼を解き、手を下げる姿まで神々しい。
 「初めまして、上原若菜です。これから室長として身を粉にして働いていく所存です。宜しく。」
 「ハッ!!」
一糸乱れぬ敬礼にニコッとする若菜。
 「私、室長だからと言って椅子には座りませんので!私は現場主義ですから。止める方がいたら銃で殺してでも現場に出ますのでよろしく!」
悪戯っぽく笑った若菜。本人はブラックユーモアを言ったつもりであったが、署員達にはうまく伝わらなかったようだ。
 (し、しゃれになってねぇ…。)
全員がそう思い顔を強張らせていたのであった。


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