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“魔”の代償〜狙われた人妻事務員〜
【熟女/人妻 官能小説】

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枕に群がる二人の男。-6

 行為を終え北村建設に戻り一時間ほど商談をした後、二人は会社に戻る。その途中の車の中で健太郎の一言が陽菜を追い込んだ。
 「お前、藤間の顔が見れるのか?」
 「えっ…?」
色々あり忘れていたが、義孝の妻は藤間紗英だ。自分は会社の人間の旦那とセックスをしている…、その事実が重くのしかかった。
 「まぁバレるなよ?バレーたら相当ヤバイからな?会社的に。」
 「…」
そんな事実が公になれば完全に社会的地位の陥落は目に見えている。きっと仕事も何をしても体を使って取ってきたという目で見られるだろう。いや、それ以前に会社にいられるかどうかも分からない。今まで自分が必死で走り抜けて来た時間が全てゼロになる危険を感じた。
 「丹野さん…お願いです…。この事は…。」
 「ああ、分かってるよ。俺だってここまでお前を育ててきた努力を無駄にしたくない。でもこうなった以上、宮地部長との関係はあちらが飽きるまで続けていくしかないな…。お前まさか写真とか撮られてないよな…?」
 「…。」
 「と、撮られたのか!?」
白々しく驚く健太郎。
 「ごめんなさい…。」
俯き今にも泣き出しそうな陽菜の不安を煽る健太郎。
 「リベンジポルノ…」
 「えっ…?」
その言葉は知っている。全身が跳ね返る程にドキッとさせられた。
 「宮地部長にもし何か面白くない思いをさせたらお前、常にその危険にさるされる事になるな…。大島…、お前宮地部長の言う事はどんな事にも従うんだ。じゃなきゃ写真、バラまかれるぞ?」
 「…」
自分が撮られた写真を思い返すと、絶対にそれは避けなければ鳴らない事に気づく。まさに大島陽菜という女の全てをさらけ出す事になることは必至だからだ。
 「もう後戻りは出来ないな、大島…。」
 「…」
言葉が出なかった。あの“魔”が差した瞬間が恨めしい。とうしてこんな事になってしまったのかと考えるが、決して答えは浮かばなかった。まさか自分がリベンジポルノの被害者になる恐れがある自体になろうとは思いもしなかった。
 会社に戻った陽菜は直視どころか視界に紗英を入れる事すら出来なかった。
 (ごめんなさい藤間さん…、ごめんなさい…)
今までは後ろめたさしか感じなかったが、今は謝罪の気持ちしか浮かんでこない陽菜であった。
 (ククク!女って面白いなぁ…。)
リベンジポルノに怯える二人の女を見ながらニヤッと笑う健太郎であった。


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