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同棲ラプソディー
【女性向け 官能小説】

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あの日から、俺が仕事から帰ってくると吉見が玄関のところで
俺の帰りを待つようになった。

「あのさ、俺がもっと遅かったらどうする訳?」

玄関の前に女の子が長時間いることの気まり悪さと
待たせてしまっている申し訳なさで居心地が悪い。

「だったら鍵頂戴よ」

このオンナは・・・・

遠慮ってもんを知らないらしい。

「知らないオンナに家の鍵は渡せない」
そうため息をついて鍵を開ければコマリが駆けて出てくる。

「おぅ。コマリただいま」

そう声だけかけて家の中に入れば
コマリを抱いた吉見も家の中についてくる。

「そのコマリって名前・・・嫌なんだけど」
「なんでだよ?マリコが飼ってる子犬だからコマリだろ?」
ニヤニヤしてそう言えば
目に見えてふてくされる。

このオンナは・・・きちんと社会人出来てるのか?
「さっさと名前を考えなかった吉見が悪い」
そう言ってネクタイをゆるめながら、冷蔵庫からビールを取りだした。

「じゃぁコマリでいい」
とっくに子犬自身は自分の名前を「コマリ」で認識していた。

「佐藤さん、夕飯は?」
「あ〜?まだ。冷凍庫になんか冷食あるだろ」
そう言って上下のスウェットに着替てリビングに行けば
丁度吉見も洗面所から出てきた。

「・・・・」



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