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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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巴と若葉-9

「……。」
「………。」

取り合えず部屋に入れる。目の前にはお爺ちゃんが出してくれたお茶と彼女の肩に
掛けられたタオル。

本来ならもっと口数が多い筈なのだが。

風馬君何かじゃなくてホッとし、元親友の彼女が来てくれて嬉しかった。

のは一瞬だけで、後で目の前の彼女が私に何をしたのかすぐに思い返し。

「…何の用?」
「……。」

行き成りこんな雨の中やって来てだんまり?

「若葉…。」
「?」
「本当、御免なさいっ!」
「え…。」

だんまりかと思ったら行き成り力強い謝罪、深々と頭も下げて。それって例の…。

「…今更謝ったって遅いって分かるでしょ?」
「それは……。」

この前教室で言った事と全く同じ、それなのにこんな日また‥。

「今日も佐伯君、私の恋人だった貴女の元恋人とデートしたんでしょ?」
「それは、まぁ。」
「っ!!だったら彼の所に行けば良いでしょ!?もう一度謝りに来て許して貰える何て
都合良すぎっ!」
「ちっ、違うの!」
「…え?」

どういう事?

「だって、佐伯君、彼と付き合ってるんでしょ?」
「そうだけど、別れた…。」

頭上に?マークが浮かぶ私に、彼女は彼と話し合った事を伝える。


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