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例えばこんなカリキュラム
【二次創作 官能小説】

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〜 保健・健康 〜-3

『生活習慣病予防措置』
 最新のデータでは、成人した殿方であれば1日につき10000歩、成人したメスであれば1日につき30回の絶頂が健康保持に効果があるとされています。 歩行は血流、筋肉、姿勢の適切化につながります。 絶頂は体温調節、発汗、絶頂時の痙攣運動、分泌促進に効果があります。 とはいえ絶頂だけでは運動強度に不足があるため、学園では毎日行われる体育で十二分に運動の機会を設けているんだそうです。 


『睡眠障害』
 心身の回復に果たす睡眠の役割は大きいです。 睡眠時間を個人裁量に任せると就寝時間が遅くなる傾向があるために、学園では就寝時刻を定めています。 ストレスや生活リズムの変調で適度な睡眠がとれない『睡眠障害』が発生しないよう、寮監は全部屋を常にモニターし、必要とあれば眠りにつけない生徒に指導を加えることがあると教わりました。 
 睡眠時に脳波が示すアルファ波と、絶頂時に脳が記録するデルタ波の波形の相似から、絶頂期間の延長に睡眠があることが知られています。 睡眠に至れない生徒に対する指導としては、患部――クリトリス、膣内部のGスポット、ポルチオ、直腸壁、乳首――に振動具をつけ、本人の意志に構わず連続絶頂させる指導があるそうです。 学園はそれぞれの生徒について、最適絶頂する刺激のデータをもっているため、平均して30秒に一回、強制的にイかすことが可能だとか。 この刺激を2時間持続させてから解放することで、99%の睡眠障害生徒が深い睡眠状態になる、と教官は説明してくれました。 ……2時間というと、単純に計算したら240回連続で絶頂することになります。 睡眠というか、壊れてしまっただけのような気がするんですが……。
 どうしても眠ろうとしない生徒に対しては、アロマテラピーと称してホルマリン、麻酔を使用した強制睡眠も、寮監に認められているそうです。 が、翌朝に影響が残るため、あまり推奨されてはいないとのこと。 今まで真面目に就寝時間を守ってきて良かったと、胸を撫で下ろしました。


『喫煙』
 たばこの紫煙にはタール(ガン促進作用)やニコチン(血管収縮、依存症)が含まれています。 依存性がある嗜好品は、すべからく自己肯定感が低い人物が耽る傾向があり、現代の牝は特に注意を要すると聞きました。 個人が身を持ち崩す点も問題だが、それはさて置き、優秀な人物を副流煙、受動喫煙で害することがあってはならないからです。 ちなみに現代の殿方の喫煙率は0%ということでした。
 
 私達の中にだって、喫煙している生徒はいません。 駄目だと教われば、多分、これから先もタバコなんて吸わないと思います。 けれど教官は、何事も経験だといって、私たちに無理矢理タバコを吸わせました。 曰く、タバコの何たるかを知った上で、喫煙習慣に染まらないようにということでした。

 学園なので、普通に口で吸わせてくれるわけじゃありません。 最初は『ニコチン』を抽出した黒い液体を、紙コップで一気飲みしました。 急性ニコチン中毒を疑似体験するということで、コップ1杯につきタバコ2本分のニコチンが凝縮されているそうです。 気持ちが悪くなった生徒が半分、私を含めた残り半分は顔色が真っ青になり、堪らず嘔吐してしまいました。 手足が痙攣するし、視野が一気に狭くなるし……タバコなんて嫌いでしたが、ますます嫌いになりました。

 次は肺で吸う経験です。 教官の指示で鼻フックを自分に装着し、両方の鼻に4本ずつ挿しました。 鼻の奥がぱさぱさするし、拡張しながら押し込んだせいでズキズキ痛むし、最悪です。 口は口でめいっぱい広げ、開口具を嵌めた上で16本を咥えて固定しました。 つまり2箱分のタバコをいっぺんに咥えたわけです。 ライターで火をつけた瞬間、息を吸うまでもなく顔中に溢れた煙のせいで、思いっきり噎(む)せました。 ですが鼻、口ともに全開で、タバコを咥えたまま固定されているため、咽(むせ)たところで吐きだすことができません。 私は涙を流しながら、教官が指示したように、思いきり息を吸いました。 身体中が煤けたような、噴火中の火口に転がり落ちるような……灼けた煙は、もう煙というか熱そのもので、身体中がビクンビクン震えます。 その拍子に固く結んだはずの鼻フックが取れ、鼻からタバコが落ちました。 やった、鼻で息ができると思ったのも束の間、8号教官は笑いながらタバコを挿しなおします。 結局すべてのタバコがフィルターに達するまで、私達はタバコの煙に苛まれました。 フィルターに達したタバコは自動的に消えるようになっています。 火が消えた教室中は濛々たる煙に包まれ、くすぶる灰が舞って肌にこびりつきました。 奇しくもタバコの味だけでなく受動喫煙の実態までも、私たちは学ぶことができました。



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