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年下カレシ
【女性向け 官能小説】

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真相-9

そんな葵を豹介だけが気がつき、心配してくれていた。
豹介の家族は葵の状況を知ると、温かく葵を迎えてくれた。
しばらく葵は豹介の家で暮らして、彼は豹介に連れられて学校へも行くようになった。
豹介は葵に何も聞かず、いつものように接してくれた。

豹介のお蔭で葵は、ギリギリのところで道を踏み外さずに、無事に中学を卒業し、
高校に入学した。
葵は頭の回転が速く、暗記も得意ですぐに学校へ行っていなかった分の授業の遅れを
取り戻した。


その頃、新しい母親は息子を連れて葵の父の元を去って行った。
何があったのかは知らないが、別居が始まった。
葵の父は今まで住んでいた家の近くに新しいマンションを買い、
二人でそこに引っ越した。

彼の父は仕事が忙しく、ほとんど家には帰ってこない。
しかし葵にはちょうどよかった。彼は父の顔なんて見たくなかったから。


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