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年下カレシ
【女性向け 官能小説】

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初体験-8

“聞いたんだ、未来の事。”

“はい・・・。あの、迷惑を承知で来ました・・・。お線香あげてもいいですか?”


簡易な仏壇に、奈々子は静かに手を合わせる。
写真の中の未来は、病室にいた彼女とは全く違って、元気いっぱいに笑っていた。
奈々子は泣きそうになるのを堪える。
私が泣いたって迷惑だ。
そう思っても、自然に涙が溢れてきてしまう。

そんな奈々子に修は言った。


“泣いてくれるの?未来のために。”

“私・・・何も出来なかった。もっと早く修さんと未来ちゃんに会いたかった。”

“十分だよ。奈々子ちゃんはあの曲
・・・未来が好きだって言ってくれた。それだけで、僕も未来も救われたよ。
ありがとう。”


そう言って彼は奈々子の両手を握る。

しかしその手は震えていた。
彼だって本当は泣きたかったんだ。
でもいつも一人で闘っていたんだと思う。
奈々子はそう思うと同時に、思わず彼を抱きしめてしまった。


“修さん、いいよ!泣いていいよ。私の胸貸すから・・・。
気の済むまで泣いてください。”


すると修は奈々子の胸の中で声を殺しながら静かに泣き始めた。


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