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例えばこんなカリキュラム
【二次創作 官能小説】

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〜 道徳・共生 〜-2

  時と場に応じた適切な行動がとれるようになることが、この時間の目標だ。 教官が提示する状況に合わせ、指名された生徒は、その場で即興に『礼儀作法』を想定して対応しなければならない。 至らない点に指摘をうければ、より洗練された礼儀になる。 また、指摘によって礼儀の本質も見えてくる。 現実の状況は無限に存在するので、その1つ1つについて決まったパターンを学ぶなんて不可能だ。 礼儀の本質を見極め、自分自身のものにすれば、あとは経験が補ってくれる――。
 
 ――2号教官が淡々と説明してくれた内容は、ざっくり言ってこんな感じ。
 私たちの存在自体が不快……改めて告げられた『大前提』に対しては、私は黙って頷くことにする。 反論しても、しょうがないし、心のどこかで認めそうになってもいるし……。 
 そして、教官が提示する状況に合わせ、RPG(ロールプレイングゲーム)がスタートした。

『朝、クラスメートと寮の廊下で出会った場合』
 お腹を引っ込めて股を前にだし、互いに股間を提示する1番と2番。 そのまま指で陰唇を拡げ、お互いに『おはよう』と言いながら、もう一方の指を膣口に出し入れした。 
 教官の評価は百点満点中『10点』。 お互いメスで学生なので、もっと簡略な礼にするべきという。 口を半開き、股を閉じずにしどけなく挨拶する程度が丁度良いそうだ。

『昼休み、同室の先輩と校内で偶然すれ違った場合』
 額を床につけ、お尻を高々と掲げる。 足は『八の字』にして足首を床につけ、足の裏は外側にむける3番。 土下座に近い姿勢、第6姿勢だ。
 教官の評価は先ほどと同じく『10点』。 視線を直に合わせることは、目上に対して無礼といえる。 が、そうはいっても同室の関係だ。 ある程度表情で喜びを伝える方が、土下座して顔をみせないよりは礼に適っている。 ゆえに第3姿勢をとって大きく口を開け、視線は天井にやりながら大きな声で挨拶すること。 こちらの方がベターなんだとか。

『放課後、放送で職員室にくるよう呼ばれた場合』
 直立し、背筋をピンと伸ばし、ドアをノックする真似をする4番。 続いて自分の番号と、放送で呼んでもらったことを大声で叫び、失礼しますと続けてドアをあけた。 幼年学校時代なら、私も彼女のように職員室に入ったと思う。
 溜息をつく2号教官。 評価は『0点』、まったくのダメだった。 そもそもノックというのが、汚い手で許可なく職員室に触れている時点で論外。 いくら放送で呼ばれたとはいえ、職員室に向かって呼びかける点も常識がない。 『失礼します』という挨拶に至っては、存在自体が失礼なメスとしては不遜の極みという。 途方に暮れる4番に教官が告げた正解は、『ドアの前でマスターベーションし、【4番ただいま参りました! 絶頂許可願います!】と、イクときの嬌声にかけて教員を呼ぶ』だった。 マスターベーションならば、普段から性欲に支配されたメスに相応しい行為だし、自分の性欲を充たすために教官を呼ぶならば、常識外れではあるけれど、止むに已まれぬ行為として理解してもらえる。 勿論、性欲に対する過度の執着に対して別途の指導は必要になるだろうが、教官を素面(しらふ)で職員室から出てくるように呼びつけるよりはずっといい。

『校外活動中に【殿方】とすれ違った場合』
 殿方、と聞いた時点で5番は狂ったように乳首、陰核、肛門を床に擦りつけた。海老がぴちぴち跳ねるようにして床に身体を押しつけ、全身を使い、絶頂許可をとる前に達した。 唖然となる私たちに対し5番が説明した内容は、殿方を見た瞬間、感動のあまり絶頂のことしか考えられなくなるメスを演出した、とのことだった。
 教官の評価は『5点』。 もしも素直に感動を表すなら、殿方を認識した瞬間に失禁、漏便、恥部を弄る前に即絶頂が必要で、殿方が視界からいなくなるまでは最低1分間に1回の絶頂、殿方がいなくなってからもその場に留まり、余韻で5分に1回の絶頂を丸1日繰り返すくらいはして当たり前という。 ところがその場合は汚臭で殿方に不快な思いをさせてしまうし、礼としては本末転倒になる。 よって殿方を認識した瞬間に『目を閉じて直視する欠礼を避け』『息を止めて同じ空気を吸う無礼を防ぎ』『耳を塞ぎ殿方の息吹きを聞こうとする非礼を留め』ることが正解だ。
 方法は幾つかあるが、推奨はその場で第5姿勢(マングリ返し)をとって自分の顔を股間に埋め、鼻と口と目を塞ぐ。 その上で両足親指で耳たぶを塞ぎ、手で醜く賤しい穴が殿方の視界に入らないよう覆うこと。 一先ずはそれくらいが無難だそうだ。

 その他様々なシチュエーションが提示された。 私は『スポーツ競技でクラスメイトに敗れた場合の挨拶』という課題に対し、『お互いの手を相手の胸にもっていって、互いに乳房を握り合って健闘を称える』と表現した。 教官からは『50点』と、比較的高めの評価を貰った。 より洗練された振舞いとしては、教官曰く、私は相手の人差し指を、相手は私の中指をそれぞれ自分の肛門へ誘(いざな)い、互いに衆目下で出し入れして相手を尊敬し、感謝すればよりいいとのことだった。

 礼儀作法に則った正しい振舞は、今の私には出来そうにない。 けれど1つだけ分かったことは、時と場合によって、相手に『見せるべき自分の身体部位』、『行うべき自分の性欲行為』があるらしいこと。 現時点では相応しい礼儀の何たるかさえ分からない私たちだけれど、今後の学園生活において、否が応でも『礼儀』の経験を積まされるんだろう。
 
 


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