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オリオン
【その他 官能小説】

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オリオン-1

最高だ。近所のアダルトショップから借りて来たDVDの中で、恋人が喘いでいる。全然知らなかった。恋人がアダルトに出ている事なんて。恋人の女性器に透明の筒が突き入れられ、二人男の男がそこにコオロギの死骸を詰め込む。どんどんどんどん詰め込む。
彼女は恍惚の表情で、喘ぐ。甘ったるい声で、せがむ。アタシのアソコに早くイレテ。びしょびしょなの、と言う。でも、そこにはコオロギの死骸が詰まっていて、おまけに裏だから、昨夜僕が舐めた彼女の性器ははっきりと見える。そこはテカテカぬめぬめしている。
最高だ。
僕はマスターベーションをして、射精すると、DVDを制止する。ディスクに精液を塗りたくる。丹念に塗り込む。ベッドに入り、眠りに落ちるまでの数十分、僕は吐き気と戦う。

「今日は会える?」
朝起きると、恋人からのメールに気がつく。
「もう会わねえよ、コオロギ女。バイバイ」って返信する。
十分後、恋人から電話がかかって来るが、僕は出ない。その後も、何度も携帯が鳴る。うんざりして携帯をトイレに流す。その様を見て、僕は映画のワンシーンを思い出している。ドラッグ中毒の主人公が、座薬をトイレに落として、便器の中へダイビングしたところを。

明日は来るのだろう。死にたい気分だけど、そのうち慣れる。彼女の事なんて忘れてしまう。僕はもう何も問わない。理由なんて求めない。どこで、何がどう間違って、狂ってしまったのかなんて考えない。
そういうもんだから、仕方ないと諦める。僕はもう、大体ほとんどの事を受け入れられるようになっている。
夜が来て、僕は明かりを消し、カーテンを閉めに窓辺を行く。
オリオンがあった。街灯のおぼろげな光が、オリオンを形作っている。
奇跡だ。僕は呟く。それに、少しだけ救われる。
ベッドに入ると、五分もせずに僕は眠りに落ちる事が出来る。

朝が来る。


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