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前背負い(まえしょい)
【ショタ 官能小説】

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〜『レターパック』に添えられていた手紙〜-1

…きみも覚えているだろう。あのころの書店には「少女ヌード」写真集が普通に並んで売られていた。あれは衝撃的だった。
ヌード写真と言えば、それまで黒い四角で隠されていたおへその下。そこに何の手も加えられておらず少女の「われめ」が鮮やかに写っていたんだ。
だけど俺は不満だった。次々と発売されていく少女ヌード。あれが出来るのなら、少年ヌードはどうなんだ。少年のおチ●チンが何の手も加えられずに見られる写真集なんて、あって当然だろうと思った。あんまり出て来ないものだから、俺は思った。
「俺が撮ってやろう!」と。

俺は身近にいた少年…というか男の子達に声をかけて、おチ●チンの写真を撮らせてもらった。子ども達がカメラに対して今ほど警戒感を持っていなかったし、だいたい男の子はおチ●チンを見せることに抵抗が少ない。
「チ●チン撮らせてよ」「いいよ」で撮る事ができた。俺は撮影対象を次第に広げて、学校帰りの男の子に話しかけて、誘いこんでおチ●チンを撮影した。「チ●チン撮らせてよ」「いいよ」…この調子で、時には三人の男の子が同時に撮れたこともあった。

ただ、俺は男の子を撮るにあたって、ひとつ定番のポーズがあった。それはランドセルの「前背負い」だった。俺は男の子のイメージである黒いランドセルと、男の子のシンボルであるおチ●チンを一枚の構図におさめたかったんだ。
前背負いをするとおチ●チンはランドセルの影に入って暗くなる。だから「日中フラッシュ」を活用したね。
「どうして昼間なのにフラッシュを使うの?」
なんてよく聞かれたものさ。中にはフラッシュに興奮しておチ●チンが半立ちになる男の子もいたね。

たくさん写真は撮ったが、一枚もプリントしてはいない。あの頃は写真屋さんに頼む必要があったからね。フィルムを現像だけしてもらっていた。こないだそのネガフィルムが出てきたから、きみに送ったわけだ。きみなら見る方法があるだろう。
だけどこれをプリントアウトするとか、別のメディアに移すとかなんて事を頼んでるわけではないよ。もういいんだ。手放したんだ。

俺は「ホンモノが撮れた」んだ。それだけで充分じゃないか。



[おしまい]




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