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“魔”の代償〜狙われた人妻事務員〜
【熟女/人妻 官能小説】

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事務所での密行 1-1

 社内旅行での秘め事に紗英の肉体はすっかり女を呼び起こされてしまった。裏腹に、朝食を取りホテルを後にして帰る途中に何カ所かの観光スポットを回ったが、バスの中も含めて紗英は健太郎を意識してしまう。まだ誰も知らないであろう健太郎の関係に何とも言えない感情を抱いていたりした。
 バスの中、昨日よりもすっかり打ち解けたような若い男女社員を見て、もしかしたら自分と同じように社員旅行で肉体関係を結んだ社員もいるのかな…そう思った。特に宮下沙也加と岸田徹はあからさまに親密さを増していたような気がした。その2人を中心にわいわい騒いでいたが、その中の会話で紗英はドキッとした。
 「そー言えば昨日の夜さぁ、あの後散歩に行ったら貸切温泉の方から誰かがヤッてる声が聞こえたんだよ!」
紗英は心臓が止まるかと思った。それは間違いなく自分だからだ。興味なさげに窓の外を見つめている紗英だが耳を立てて聞いていた。
 「やっぱカップルで貸切温泉に入ったらヤルんだよな、みんな。」
 「だってそれが楽しみじゃん!」
 「かもねー。女の声、超気持ち良さそうだったもん。ああん、ダメ…とかさ!興奮しちゃったよ!」
心臓がドキドキする。恥ずかしくて顔が赤くなりそうであった。
 (もしかしてバレてる…?バレてたらどうしよう…。)
知っていてわざと聞こえるように言っているのだろうかと心配になる。動揺を隠す紗英。
 「あれ、絶対エッチな女だよ!だってずっと喘ぎっぱなしだったもん。」
 「覗きに行かなかったのかよ!?」
覗かれていたら最悪だ。完全にバレているという事になる。
 「覗こうかと思ったんだけど柵があって厳重で入れなかったんだよ!見たかったなぁ、どれだけスケベな女だったか。」
自分の喘ぎ声を聞かれ、スケベな女と言われ恥ずかしさを感じながらもバレていない事に胸を撫で下ろした。
 「で、ムラムラしちゃってなぁ。」
そう徹が言うと同僚の山田克典がニヤリと笑いながら言った。
 「思わず沙也加ちゃんと青姦しちゃったってか!」
沙也加と徹はドキッとしたような表情を浮かべた。
 「も、もしかして…」
徹は顔を真っ赤にして言った。
 「いやー、密かにみんなで後をついてったらさぁ、2人が林の中に入ってくから怪しいって!そしたら…」
 「見、見たのか!!」
男女6人が声を合わせて言った。
 「ご馳走さまでした!!」
沙也加は恥ずかしくて顔を隠した。冷やかされる徹だが、どこか嬉しそうであった。そんな同僚を見て自分の事がバレておらず安心した紗英。しかしもしバレたらこんな風にあっと言う間に話は広まってしまうんだなぁと感じ、少し怖くなったりもした。


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