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年下カレシ
【女性向け 官能小説】

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お風呂で仲直り-20

―――次の日の朝、奈々子の体調はすっかりと良くなっていた。
朝目覚めて、隣に葵が寝息を立てているのを見たとき、
奈々子は無性に彼が愛おしくなった。
このまま時が止まって、二人きりの世界で過ごせればいいのに・・・。
そんなおとぎ話のような事を考えてしまう。

彼を起こさないようにベッドからそっと出る。
この家に葵が泊まったのは2回目だった。
1回目は初めて会った日だったな・・・。
そういえば初めて会った日の朝、どうして彼は急いで帰ってしまったんだろう?
もしかして他の女の所に会いに行くためだったら、どうしよう・・・。

そんな事を考えながら朝ごはんを作っていると、葵が起きて来た。

「おはよう。いい匂いだね。」

「あ、おはよう葵君。よく眠れた?」

「まあね。」

下着のパンツ一枚で起きてきた葵を見て思い出す。

「あ!服!!乾燥機から出すの忘れてた!どうしよう・・・しわくちゃだ。」

そう言ってキッチンから出ようとすると、笑いながら彼が言う。

「大丈夫だよ、昨日の夜出しといたから。」

「そうなの?ごめんね気づかなくって・・・。」

「全然、気にしないで。」

「昨日もご飯作ってもらったり、看病してもらったり・・・
私葵君に何にもしてあげてないね・・・。」

「俺は奈々子さんが傍にいてくれるだけで十分だよ。」

「葵君・・・。」


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